ジウジアーロ視点で振り返るフォルクスワーゲンW12の意義
皆さんは「W12」をご記憶だろうか? 1990年代後半、フォルクスワーゲンでイメージリーダー役を果たしたコンセプトカーである。このクルマについては、さまざまな場で語られているので、今回はデザイン開発を担当したイタルデザイン社の視点で振り返ってみよう。
ピエヒからの特命
イタルデザインの資料によると、開発計画の始まりは1997年初夏、フォルクスワーゲングループ会長であったフェルディナント・ピエヒからへのアプローチであった。彼から与えられたミッションは、当時開発中だったW型12気筒5.6リッターエンジンを広く知らしめるためのAWD車だった。披露の場は僅か半年後の10月に開幕する東京モーターシ...