EVユーザーに朗報! “赤いマルチ”と呼ばれる急速充電器が高速道路のSA/PAに設置されはじめました。さっそく赤いマルチがある館山道・市原SAで、ID.4を充電してみました!

1月の平均電費:5.6km/kWh
これまでの総平均電費:6.1km/kWh

画像: “赤いマルチ”の運用が始まった市原SA

“赤いマルチ”の運用が始まった市原SA

高速道路のSAやPAで、下の写真のような急速充電器を見かけたことがある人は多いでしょう。“マルチタイプ急速充電器”と呼ばれるもので、1口の最大出力は90kW、同時に利用する場合には総出力が200kW以下になるようコントロールします。ちなみに、最大出力の90kWは充電開始15分間のみで、それ以降は50kWに切り替わります。

ディスペンサと呼ばれる部分に青のアクセントを施していることから“青いマルチ”と呼ばれているのですが、2025年1月から赤のアクセントの“赤いマルチ”が続々と稼働を始めました。

画像: おなじみの“青いマルチ”

おなじみの“青いマルチ”

その特徴は、1カ所に4つの充電口が用意され、同時に4台でも90kWの出力で充電できること。一方、条件にもよりますが、1口の最大出力は150kW(充電開始から最大15分間のブーストモード時)に高められています。

画像1: 【ID.4はじめました】第60回 “赤いマルチ”で初充電

150kWで充電ができるのは、1台だけで利用、あるいは右側2基と左側2基のうち、片側を1台で利用する場合です。というのは、右側2基と左側2基それぞれに独立した出力200kWの電源盤があるためで、2台利用時でもそれが右側だけだと出力は90kWになってしまうのです。

そのため、もし先客が右側に1台いる場合には、左側を利用すれば出力150kWで充電が可能です。そうしないと、2台とも90kWになり、“共倒れ”になるので、どうぞ気をつけて!

さて、私が市原SAを訪れたときは、幸いなことに他に充電しているEVはいませんでした。そこで、4基あるディスペンサのなかから右端を選択(とくに意味はありません)。ディスペンサからコネクターを抜くと、やたらケーブルが重たいのですが、ケーブルが吊り下げ式のため、他の150kW充電器に比べると扱いやすく、しかも地面を引きずらずに済むのがうれしい点です。

さっそく充電を開始すると、案の定、充電出力は60kW程度でした。ID.4 Proの場合、150kW充電器なら最大90kW強、90kW充電器なら最大80kW弱の出力になるのですが、気温が低い時期はなかなか高出力にならないのが残念なところです。

15分が経過すると、充電出力が低下しますが、それでも90kWを維持するため、ID.4 Proへの充電は60kW前後を維持。最終的には30分間で26.8kWhの充電に留まりましたが、バッテリー残量が少なく、気温がもう少し高い状況であれば30分で40kWh程度の充電が期待できます。

これからどんどん赤いマルチが増えていくので、高速道路での充電がさらに便利になりそうです!

さて、自宅に充電設備がない私は、「e-Mobility Powerネットワーク」(以下eMP)の充電ステーションが利用できる「日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)」の「プレミアムプラン」と、Volkswagen、Audi、Porscheのディーラーが用意する“超”急速充電器が使える「PCA(プレミアム チャージング アライアンス)」の都度会員プランを併用しています。

ZESP3のプレミアムプランには、急速充電の無料分により「プレミアム100」(無料分100分)、「プレミアム200」(無料分200分)、「プレミアム400」(無料分400分)があり、1月は引き続きプレミアム200を選びました。無料分は翌月にかぎり繰り越しできて、12月からの繰り越しが58分。1月はあわせて258分まで無料で急速充電が可能でした。

1月の走行距離はやや少なめで605km。これに対して150分の急速充電を行いました。12月からの無料繰り越し分は完全消化し、1月から2月への無料繰り越し分は108分となりました。2月も無料分200分の「プレミアム200」を継続しましたが、新型車を試乗する機会が多くなりそうで、果たして無料繰り越し分を消化できるか、すこし不安です。

急速充電(分)普通充電(分)充電料金(円)
日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3(ZESP3)
プレミアム200 基本料金6,600
急速充電(38.5円/分)1505,775
普通充電(3.3円/分)00
▲急速充電無料分-5,775
▲普通充電無料分0
PCA
基本料金0
急速充電00
その他
急速充電00
普通充電00
15006,600
2025年1月の走行距離:605km 金額は税込

(Text by Satoshi Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.