寒い日が続いていますが、私同様、ID.4も寒いのは苦手のようです!?
比較的暖かい日には平均電費が6〜7km/kWhだったID.4 Proですが、気温が低いと4〜5km/kWh台と明らかに電費が低下します。この傾向はID.4 Proだけでなく、以前乗っていたe-Golfも同様で、さらにいえば世の中のEVは低温時に電費が落ちるというのが一般的です。
そこで、気温が低いとどの程度電費に影響するのか、高速道路の同じ区間(常磐自動車道 守谷SA〜友部SA)を走って比べてみました。
気温[℃] | 平均速度[km/h] | 電費[km/kWh] | エアコン | 備考 |
---|---|---|---|---|
13.0 | 94 | 6.4 | ON | |
3.0 | 95 | 5.2 | ON | |
4.0 | 97 | 5.9 | OFF | |
2.5 | 85 | 4.8 | ON | スタッドレスタイヤ装着(広報車) |
できるだけ条件を揃えるために、ACCを100km/hに設定して走行しましたが、気温以外の状況を完全に揃えることはできませんので、あくまで傾向を掴むための比較だとご理解ください。路面はいずれもドライでした。
表を見てわかるように、冬としては比較的気温が高いときの電費が6.4km/kWhだったのに対して、気温が3.0℃に下がったときには5.2km/kWhと一気に電費が低下しました。なんと2割弱も電費が悪化しています。このときはエアコンを使用しており、エアコンの消費電力が増えたことも電費悪化の一因と考えられます。
では、エアコンをオフにしてシートヒーターだけでガマンするとどうなるかというと、電費は5.9km/kWhまで回復。ある程度室内が暖まったところでエアコンを切り、シートヒーターで凌げば、航続距離を伸ばすことができるというわけです。それでも1割近く電費は悪化していますので、やはり寒さはEVにとっては大敵です。
ちなみに、スタッドレスタイヤ付きの広報車で同じルートを走ったときの電費は、さらに悪化して4.8km/kWhに! 氷点下の場所では4km/kWhを下回ることもありました。
気温の低い地域に出かけるときには、電費が低下し、航続距離が短くなることを見越したドライブプランを!
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)