101030-Tiguan-01.jpg先日、箱根の試乗会で味見した「ティグアン ライストン」を、日常のアシとして使ってみました。




"プレス試乗会"というのは、ニューモデルにいち早く乗ることができるという意味でとても重宝なのですが、走る場所も時間も限られているので、おおまかなことはわかっても、案外見逃していることも多いんです。9月に登場した「ティグアン ライストン」も試乗会で"ちょい乗り"しただけなので、「広報車、空いてないかなぁ」とチェックしてみたところ、いいタイミングで空いている日があり、街中や高速道路で試してみることにしました。

借り出したのは、"ナイトブルーメタリック"のティグアン ライストンで、ナンバーを見たら試乗会でドライブした車両そのものでした。だからどうってわけではないのですが、「また会ったな! 元気でいたか?」みたいな気持ちになるのはなぜなんでしょう?

101030-Tiguan-02.jpgそれはさておき、さっそく都心を走り出すと、SUVらしくない軽快さに、あらためて感心します。従来型のオートマチックから、最新の7速DSGに変わったとはいえ、車両重量はほとんど変わらず、発進ギアのギア比(1速×最終減速比)もほぼ同じ。DSGのダイレクトさがそうさせるのかどうかはわかりませんが、好ましい動きをもらたしているのは確かです。
DSGだからといって従来型ATよりも動きがぎくしゃく......なんてこともなく、これまでと同じ感覚で乗れるのもうれしい点です。

101030-Tiguan-04.jpg街中の運転で気づいたのが、「オートホールド」機構のスムーズさ。これをONにしておくと、停車時にブレーキペダルから足を離してもブレーキ圧が維持されるとともに、一時的にクリープしない状態になります。ここからアクセルペダルを踏むと、自動的にブレーキがリリースされ、クルマは発進します。
エレクトロニックパーキングブレーキが付いたクルマにはお馴染みの機構ですが、ブレーキがリリースされるときの動きがぎくしゃくするものもあって、個人的には好んで使うことはありませんでした。ところが今回試乗したティグアン ライストンでは、このリリースの動作がとても自然で、積極的に使うようになりました。

170ps版の2.0 TSIエンジンは、箱根では「もう少し高回転域が気持ちよければ......」と思いましたが、ふだん使う状況ではそこまで回すことはほとんどなく、十分に満足のいく性能でした。燃費については、今回もきっちりとチェックすることはできませんでしたが、オンボードコンピューターのデータを見るかぎりは、性能相応というレベルです。

一方、マイナスポイントとして見えてきたのが、いま一歩の乗り心地です。街中ではまずまずのレベルですが、首都高速の継ぎ目を通過するような場面ではショックがきつく、重く大きいタイヤが恨めしく思えてきます。ただ、SUVならではの見晴らしの良さやスポーティなスタイル、走破性の高さといったティグアンの魅力を考えると、乗り心地の減点は些細な弱点といえるものでしょう。

トータルで見れば十分合格点のティグアン。僕の次の興味は、雪道でこのティグアンがどんな魅力を見せてくれるか、ということです。雪の便りが聞こえたら、今度は北国を目指してみたいと思っています。

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