先日試乗会で短時間乗っただけだったトゥアレグハイブリッドを都内などで試乗。燃費をチェックしました。
トゥアレグハイブリッドは、3.0 V6 TSI(スーパーチャージャータイプ)にモーターを組み合わせたパラレル型のハイブリッド車です。フォルクスワーゲンは、従来の4.2 V8に代わるモデルとして、V8並みのパフォーマンスで4気筒クラスの燃費を達成する、"環境に優しいクルマ"を謳っています。実際、10・15モード燃費は13.8km/Lと従来のV8の倍、V6はおろか、ひとまわり小さいティグアンよりも低燃費です。
低燃費の秘密は、もちろん、パワートレインに組み込まれたモーターのおかげです。減速時には、これまで捨てられていた運動エネルギーを、このトゥアレグハイブリッドでは電気エネルギーに変換します。
この電気エネルギーを発進時などに再利用することで燃費を稼いでいるわけですね。
ただ、いったん走り始めると、トヨタのハイブリッドに比べてモーターのアシストが少ないことは
さすが、燃費に厳しい状況だけに、トゥアレグハイブリッドでも5.3km/Lです。平均速度14km/hですから、これはやむをえません。
これ以外にも何度か通勤で試しましたが、だいたい5〜7km/Lでした。同じ道路をゴルフヴァリアントTSIトレンドラインで走ると10〜12km/Lですから、さすがにこれには及びませんが、ガソリンエンジンだけの場合よりは5割くらいはアップしているのではないでしょうか?
一方、高速道路や流れの速い一般道では、12km/L近くまで燃費が伸びました。
ということで、燃費は確実にアップしています。ハイブリッド化の効果は、疑う余地はありません。
個人的にはもっと燃費重視の設計でもよかったのではないか......とは思いますが、トゥアレグの購入を考えている人にとっては、新たな、しかも、魅力的な選択肢になるのは間違いないでしょうね。898万円の価格は決して安くありませんが、V8を検討していた人には、さほどハードルは高くないのかもしれません。