100804grnylw.jpg■ Golf
■ Wiking(W-Germany)
■ 1/87
■ Automuseum



Autostadt(アウトシュタット)のそばにあるAutomuseum(アウトムゼウム)。華やかなAutostadtの陰で、いまでもひっそり、開館しています。VW史における記念碑的なクルマたちは、むしろこちらの方が充実しており、時々展示もリニューアル。受付を兼ねた小さなグッズショップがあり、数は少ないですがここだけのモノが並んでいたりします。

100804ylw.jpg今回取り上げるミニカーは、ずいぶん前に手に入れたものですが、このAutomuseumの所蔵車両がモデルになっています。イエローのほうは、1974年、アラスカから南米チリの先端まで走る耐久テストを行った一台がモデルになっています。だから、南北アメリカ大陸がボディにプリントされています。30514kmを94日で完走したそうです。

100804grn.jpgグリーンの方は、1981年のドイツラリー選手権出走車。197ps、200km/hオーバーの性能とのこと。この小さな博物館には、Autostadtができる前の1998年に訪れたことがあります。当時はここしかなかったので、それなりに人も入っていましたが、Autostadtのオープン後はいい感じにヒナびてます。

し~ん、と静か、です。この二台の実車は当時も並んでいましたが、古い資料写真の姿に比べると少しレストアが進んだようで綺麗でした。今ミニカーを作るなら、きっともっと実車に似せた色にするでしょうし、ディテールにもこだわることと思います。でも、シャシーの刻印に"W-Germany"とあるように、この質素なプラ製のミニカーは、その素材や表現方法も含めて小さな年表になっています。

Wolfsburgご訪問の折には、Automuseumもお忘れなく。静けさの中に、VWの歴史を刻む時計の音が聞こえます。

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◆ das kleine Golfgang(ダス クライネ ゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。

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