■ Corrado
■ Schabak(Germany) /
Minichamps(Germany)
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"走る"という意味のスペイン語、「correr」を語源とする、とよく語られています。コラード、という響きは、このクサビ型のボディによく似合いますね。
長めのノーズ、うしろ寄りのキャビンを持つ格好良いこの2ドアクーペは、カルマンとの共同開発によって1988年に誕生しました。
エンジンは、1.8Lのスーパーチャージャーや2.9Lの"VR6"という右足につい力の入るスペックで、70km/hで展開するリヤスポイラーまで装備し、前輪駆動ながらその名に恥じぬやんちゃな一台でした。
ミニカーは、新車発表当時にドイツのSchabakから登場しました。写真の黄色い方です。ドアとエンジンフードの開閉ができます。
赤いほうは、のちにMinichampsから製品化されたモデルで、可動箇所がないぶん精密につくられています。
どちらのモデルもフロントグリルにG60のエンブレムがありますが、どうせならVR6など違う仕様にしてほしかったと思うのは私だけでしょうか。
街で見かけることはほとんどなくなりましたが、手のひらの上では今でもその独特なオーラを楽しむことができます。初代Sciroccoから受け継がれるフォルクスワーゲンの2ドアスポーツクーペ。一度は所有してみたいものです。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。