091022ogu001.JPGロールケージの専門メーカーのオクヤマに依頼していた、ゴルフ2 GTI用のボディ強化パーツがこのほどようやく完成した。早速、そのラインナップを紹介するとともに、装着後のショートインプレッションをお届けしよう。


■ボディ剛性を取り戻すために

091022ogu002.JPGそもそも、ゴルフ2 GTI用のボディ強化パーツをワンオフでも作ってもらおうと考えたのは、オグラの趣味車であるGTIが走行距離20万㎞を超えていて、ボディ剛性の不足が感じられていたからだ。いわゆるヤレというやつで、ノーマルのサスペンション、14インチのタイヤ&ホイールであっても、ガタピシした感じがつきまとい、室内のアチコチから低級音が発生していた。オグラのGTIは'90年式で、もうすぐ御年20歳。年相応といってしまえばそれまでだが、新車時の剛性感を知るものにとってはややツライ状況。そこで、ボディ強化パーツの装着で、剛性を取り戻そうと考えたわけだ。

091022ogu003.JPGボディ強化パーツの製作を依頼したのは、日本屈指のロールケージメーカー、オクヤマ(Tel045-934-5334)だ。かつてオグラは某VGF誌の企画でゴルフ2のロールケージ製作を依頼したことがあって、最近ではやはり某VGF誌の企画でスタッフのT君がゴルフ3のロールケージやボディ強化パーツの製作を依頼していた。その製品の精度感、品質感は、率直にいって、極上。もちろん、剛性が大幅にアップすることはいうまでもない。また、オグラはサーキット走行用のゴルフ3のGTIに、このゴルフ3の企画時の、ロワバーやフレームブレースなどのプロトタイプを装着させてもらい、その効果のほどを体感していた。ロールケージ装着時と同等はいわないまでも、サーキット走行には十二分な剛性が得られていたのである。こうした経験から、頼むならオクヤマ以外にないと思っていた。

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依頼したのは、フロントのストラットタワーバー、フレームブレース/フロント、フレームブレース/センターの3つ。ロワバーとリアのストラットタワーバーに関してはゴルフ3用のものが流用できることが分かっていたので、この3つさえ揃えば、ゴルフ3用と同じラインアップになり、あの驚くほどのボディ剛性が確保できると考えた。なんでいまさら、フロントのストラットタワーバーを頼んだかは、既製品にもうひとつ効果のほどが実感できなかったことが大きな理由。それと、すでに装着されているものについては長年の使用で錆が出ていたりして、エンジンルームの見栄えを著しく悪くしていることが推測できたからだ。みんな、替えることができるなら替えたいと思っているはずだ。

■ショートインプレッション

091022ogu004.JPGフロントのストラットタワーバーは、ゴルフ3のものと同様、オーバルシェイプのパイプで、ジョイントにはボルト&ナットを使わず、ことごとく溶接したものだった。フレームブレース/フロントは、スタビライザーの支持ポイントをオーバルシェイプのパイプでで繋いだもの。フレームブレース/センターは剛性確保に両サイドを台形ボックス形状とし、それをオーバルシェイプのパイプで繋いだもの。台形ボックス形状としているのは、ゴルフ2の床面が平らではないからで、それでもなるべく接触面を確保したいという意図からだ。どれも、よく考えられていることが分かる構造。いずれも、粉糞(こくそ)焼き付け塗装で、美しい仕上がりだ。

091022ogu005.JPGもちろん、オグラのゴルフ2 GTIには、可能な限りのボディ剛性アップを狙って、ゴルフ3との共用パーツであるロワバー、リアのタワーバー(アルミ製)も装着した。で、どうなったかというと、たったひと言、文句なし、である。前述したガタピシした感じは嘘のように消えて、室内のアチコチから出ていた低級音も大幅に低減された。それを期待したわけではないが、クルマが全体的に静かになったともいえる。

大きく改善されたのは、ハンドリングだ。サスペンションの位置決めがシッカリしたことで、サスペンションが設計通りに動くようなったためか、さらにはボディが前後で捻れなくなったためか、ステアリング操作に対するノーズの反応がよくなった。揺り戻すような、いやな感触もなくなった。当然、乗り心地も向上している。サスペンションの動きに雑味がなくなって、路面の凹凸を吸収する能力が高まった印象。突き上げ感がなくなって、段差もちゃんといなすようになった感触なのだ。

091022ogu008.JPGゴルフ2のGTIを大切に乗っている方は、決して少なくないと思う。しかし、なかには、最近は寄る年波からくるボディのヤレを心配して、あまりスポーティな走りをしない、控えているという人も多い。だが、折角のGTI。本来のボディ剛性を取り戻させて、走りを楽しんではいかがだろうか。こうしたオクヤマのボディ強化パーツは、それに大きく貢献すると思う。

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