還暦を迎えた自分に、自分でお祝いをしてあげる、赤いチャンチャンコ代わりのクルマ購入、またプチレストア計画は、いずれもやめることにした。見事な挫折である。しかし、もちろんこれには色々と理由があって・・・。まあ、聞いて欲しい。
■テンション上がったが・・・
昨年6月の本コラムに、そこで白羽の矢を立てたのが、かつては大阪・茨木のショップであるラインハートの所有で、時折オグラがオクヤマにボディ強化パーツ開発に借り出していたGTIだ。ちょっと話はややこしいが、このクルマ、もともとはラインハートのもので、3年ほど前だろうか、オグラが譲り受けていたもの。車検を取って、アチコチ直すのを楽しみながら乗っていたのだが、ラインハートの吉本代表が「戻して」とのことで、また関西に帰っていた。
昨年6月の本コラムに、そこで白羽の矢を立てたのが、かつては大阪・茨木のショップであるラインハートの所有で、時折オグラがオクヤマにボディ強化パーツ開発に借り出していたGTIだ。ちょっと話はややこしいが、このクルマ、もともとはラインハートのもので、3年ほど前だろうか、オグラが譲り受けていたもの。車検を取って、アチコチ直すのを楽しみながら乗っていたのだが、ラインハートの吉本代表が「戻して」とのことで、また関西に帰っていた。
大阪ナンバーになっていたわけだが、今度は昨年秋、吉本代表はラインハートを閉めることになって、またまたオグラが引き取ることに。こんな経緯もあって、もうこのクルマでやるっきゃないと考えたオグラは、名義変更を前に希望ナンバーを申請して、ワザワザ還暦を表す数字、60を取得した。完璧に、その気になっていたのだ。大体、オグラはこのGTIに相当入れ込んでいた。
たとえば、フロントシートの右側は縫製がほつれてなんともみすぼらしくなっていたので、スピニングガレージにあった同型の左側のシートをもらってきて、その表皮を交換した。作業は、以前取材でオジャマした西宮の島田自動車内装(0798-23-0385)でやってもらった。
一昨年のフランクフルト・ショー取材の折に、挫折といえば挫折である。でも、オグラは悪くない挫折だと思っている。もっとも、この挫折を契機としてダイエットでいうところのリバウンド、心理学でいうところの代償行動もありそうで、オグラはいま気が気ではない。