090415MCL008.JPG今回は、2/11(日)に筑波サーキットで行われた「GOLF Cup 2009 Rd1」走行会クラスの参加レポートをお届けします。自分自身、昨年の8月のGTI Cup最終戦以来、約半年ぶりのサーキット走行。今シーズンに向けてのクルマの状態のチェックはもちろん、自分自身の感覚やリズム感のリハビリを兼ねての参加が目的なので、効率よく冷静にトレーニングができるようにいろいろなアイデアを試すことにしてみました。
というわけで、いつもレース前や走行会前に行っているメンテナンスにそのアイデアを盛り込んでみたので、その内容も含め、基本的な走行会前メンテナンスのメニューを紹介してみようと思います。
わが家のカップカーの日常的なメンテナンスやセッティングは東京都北区(尾久駅から歩いて3分。環七沿い)にあるメンテナンスガレージ「adonisアドニス(03-3809-1868)」の篠田さんにお任せしています。

090415MCL001.JPGアドニスさんとの出会いは2003年の春でした。2000年から参戦していた 「GOLF Cup Tクラス(改造範囲の広いクラス)」用のGOLFⅡのエンジンが、2002年の夏くらいから、欲のかきすぎでコンディションを崩し始め、お金は湯水のごとくかかるばかりでどんどん悪化してしまい、まさに泥沼。アリ地獄状態でした。当時から今に到るまでもお世話になっているいくつかのプロショップさんにご相談してもお手上げ状態になってしまっていました。中には僕と同じような経験をされた方もマレにいらっしゃることだと思います。

そんな時に、当時 GOLF Cup と同時開催していた BMW Cup の当時の主催者であった「SUNRISE Blvd 池袋店 (03-3530-1333)」の店長さん(とても人当たりのやさしい紳士的な方。でもサーキットでステアリングを握るといつでも全開!ですが。笑)から、すばらしいメカニックさんがいるからと紹介してもらったのがアドニスさんでした。ちなみに、このSUNRISE Blvd の西新井店はフォルクワーゲン専門ショップになっています。

090415MCL003.JPGクルマの調子が悪くなり結果も出せず、挙句の果てにお金だけはキリが無く出ていってしまい、正直サーキットを走ることをやめるつもりでいました。なので、あまり気持ちはのらない状態でしたが、家からそう遠くも無い場所にあったので、最初は状態を診てもらい診断してもらうだけのつもりで行きました。整然と工具が揃えられているガレージに初めて行った時に、今までに感じたことの無い「職人」的な匂いがガレージにただよっていて、さほど広くはないガレージなのだけれどもすごく居心地が良かったのを今でも覚えています。篠田さん自身はものすごく対応が丁寧でやさしい人当たりの方なのですが、こと仕事に関しては本当に「職人」でありクルマの全てにわたる正にエキスパートでした。修理に入っている車やいろんな話を聞くと、ドイツ車はもちろんとしてアメリカ、北欧、イタリア、フランスなど、各国の現行から旧車までほぼ全てをカバーしていてディーラーやショップさんが手におえなくなったものも請けているというのを聞いて驚きました。

090415MCL004.JPG実は篠田さんは独立する前、メカニック兼ドライバーとしてGTI Cup の前身でもあるポカールレースに参戦していた方だったのです。そんなこともあり、OLF Cupがライセンス不要の草レースとはいえ、どれだけレベルが高いか、費用がかかるかなどは重々承知してくれていました。そんなこんなから、もしここでダメだったら潔く全てやめる決心がつき、最後にもう一度だけこの方にⅡをお願いしてみることに決めました。

090415MCL009.jpg結果としては、僕の理想どおりの、壊れる心配のまったく無い、トルクフルなのに気持ちよく回る最高のGOLFⅡに仕上げてくれました。完成後に筑波に持ち込んでテストをした時に、クルマにとってはもちろん自分自身にとっても最高のベストタイム、夢の(当時)11秒台、しかも11秒3まで伸ばすことができました。アドニスさんを信じてよかったと、アドニスさんへの感謝の気持ちで一杯でした。それまでの紆余曲折を思うと、僕にとっては理想の、まさに夢のゴルフⅡを手に入れた最高の瞬間でした。筑波の帰り道の夕日が感慨深かったです。それ以来、僕は何の迷いも無く、今でも、クルマが何に変わってもアドニスさんにはお世話になり続けています(^^)もし、これを読んでいただいている方でクルマのコンディションに困っていらっしゃる方がいたら、一度アドニスさんにご相談されると良いかもしれません。「丸山の記事を読んで連絡しました」と言っていただければ話は通じますので、初めてのお電話でもご心配はいりませんよ(^^9

0904Maru01.JPGその後、当時のル・ボラン誌の編集長でサーキット活動においては僕の親代わり(怒られそう、笑)でもある小倉さんの勧めでルポGTI Cup に進むことになりましたが、レースから身を引くことなくモチベーションを高く持って新たな挑戦ができたのも、あのⅡ(愛称ムラサキ)が最高に気持ちよく仕上がって、最後に筑波でのベストラップも出させてくれ、走ることの楽しさを思い出させてくれたおかげでした。 あの時に、篠田さんに出会ってなければ今の自分は無かったと思います。最高のⅡに仕上がったムラサキはルポを買い取るために、GOLF Cupでの大先輩であり憧れのドライバーである田中さんが代表を務める、東京の橋本にある関東一(日本一?)のGOLFⅡ専門ショップ「スピニングガレージ」に引き取ってもらいました。できることなら手元に置いておきたかったのですが、経済的に無理なのでしかたありません。このムラサキのその後についてはまた別の機会でお話したいと思います。

ここで一つ目の「鍵」
【信頼できるショップさん、メンテナンスガレージさんをディーラー以外に一軒はみつけておくこと!】

前置きが長くなりましたが、アドニスさんにはそれ以来、長いお付き合いをさせていただいたおかげで、今では僕の走り方や好みを十分に理解してくれ、メンテナンスに関しても気になる部分を伝えるだけで僕にとってのベストコンディションに仕上げてくれます。意思の疎通が十分にできるショップさんやメンテナンスガレージを見つけておくということは、安心にもつながるし無駄な時間を省き、時間を省くと言うことは無駄な経費も抑えることにもなるので、とても重要なことだとあらためて思っています。

では、どうやったらそんなプロショップを見つけられるのか?雲をつかむような話かもしれません。経験や情報量の多い友人に相談してみるのもいいでしょう。また、今後この「8speed.net」の中で全国のプロショップを紹介してきますので、ご自宅から近いショップを検索してまず電話一本、さらに足を運んでみるのもかなり有効かと思います。そこから、新しいフォルクスワーゲンワールドの第一の扉は開かれていくはずです。

(続く)

This article is a sponsored article by
''.