マイナーチェンジを機に搭載された新機能をチェック! 前期型オーナーにとってはうらやましいかぎり!?
巷では"ゴルフ7.5"と呼ばれているマイナーチェンジ版のゴルフ7、その見どころとされるのが運転支援システム。すでにパサートやティグアンに搭載される「渋滞時追従支援システム"Traffic Assist"」が、ついにゴルフでも利用できるようになったのは、喜ばしいところだ。
ゴルフ7はそのデビュー時から、レーダーセンサーによって自動的に車間距離を維持するアダプティブクルーズコントロール"ACC"が搭載されている。渋滞時のストップ・アンド・ゴーに対応する全車速追従機能が付いているため、渋滞にはまったときでもドライバーの負担は劇的に軽減! 私にとっても、もはや手放せない機能である。
また、フロントウインドーに設置されたカメラが車線を検知し、車線からはみだしそうになるとそれを防ぐようにシステムがステアリングを補正するのがレーンキープアシストシステム"Lane Assist"。こちらも、ゴルフ7のデビュー当初から搭載されている機能だ。これを使えば、高速走行時などには、ドライバーはステアリングホイールに軽く手を添えているだけに車線をキープすることができる。
ただ、このLane Assistは65km/h以上で作動し、60km/hを下回ると機能が停止するという制約がある。それを、前述のACCと併用する場合にかぎり、60km/h以下でも車線(と車間距離)を維持できるようにしたのがTraffic Assistなのだ。
残念ながらいまの段階ではドライバーがステアリングホイールから手を放すことは許されず、ステアリングホイールを操作しない状況が続くとシステムは自動的に停止してしまうのだが、それでもドライバーの負担がさらに軽減されることが期待できる。
実際に使ってみると、渋滞から高速走行まで、ステアリングホイールを軽く握っているだけで車線を維持してくれるし、ブレーキペダルもアクセルペダルも操作せず、速度と車間距離を自動的に調節してくれるのは、本当に楽だ。
しかも、従来のLane Assistに比べて、格段に自然な動きになったのがうれしい部分。愛車のゴルフGTEにもLane Assistが搭載されているが、ドライバーの意に反するステアリングアシストに違和感を覚えることが多く、実際にはほとんどの状況で機能をオフにしてしまっているのだが、新型のLane Assistはステアリングのアシストが自然になり、また、介入の頻度がが少なく、よりマイルドになったおかげで、ほとんど違和感を抱かなくなったのだ。おかげで、Lane Assistをオフにする理由はなくなり、積極的にその機能を活用できるようになったというわけだ。
Traffic Assistが搭載されたこと以上に、それを構成するLane Assistの進化がうれしくもあり、うらやましくもある私なのだ。
そしてもうひとつ注目したいのが、LEDヘッドライト。新しいゴルフでは、このTSIハイラインに標準、TSIコンフォートラインにはオプションでLEDヘッドライトが用意される。さらに、TSIハイラインでオプションのテクノロジーパッケージを選ぶと、より多機能なLEDヘッドライトにグレードアップされるのだ。
試乗車もこのアップグレード版で、ステアリング操作にあわせてヘッドライトの照射エリアが変化するダイナミックコーナリングライトと、ハイビーム使用時の眩惑を防ぐダイナミックライトアシストが搭載されるのは見逃せない。
とくに重宝したのがダイナミックライトアシスト。ウインカーレバーを操作すると、通常はすぐにハイビームに切り替わるが、ダイナミックライトアシストがオンの状態では下の写真のようにハイビームのアイコンの中にAの文字が表示されるようになる。
そして、速度が60km/h以上になり、一定の条件を満たすと自動的にハイビームがオンになり、前述のアイコンがブルーに変わる。さらにこのダイナミックライトアシストでは、フロントカメラが対向車や先行車を捉えると、ヘッドライトの照射エリアを自動的に調整するしてくれるので、対向車や先行車の眩惑を防ぎながら、ハイビームの状態を維持することが可能である。
おかげで、ハイビームで走行できる範囲が広く、夜間のドライブが一段と安全・快適になったのだ。
TSIハイラインでは、他にも側面の死角を走る車両を検知するブラインドスポットディテクションや、後退時の事故を防ぐリヤトラフィックアラートなど、安全をサポートする機能が多数搭載されている。
TSIコンフォートラインに比べて48万円高いTSIハイラインだが、余裕あるパワーとひとクラス上の走りに加えて、魅力的な運転支援装備が手に入ることを考えると、価格差以上の魅力があるのではないだろうか。
Part4では、純正インフォテインメントとスマートフォンの連携などについてレポートする。
(Text & Photos by S.Ubukata)
※Part1「デザイン」編はこちら
※Part2「走り」編はこちら
巷では"ゴルフ7.5"と呼ばれているマイナーチェンジ版のゴルフ7、その見どころとされるのが運転支援システム。すでにパサートやティグアンに搭載される「渋滞時追従支援システム"Traffic Assist"」が、ついにゴルフでも利用できるようになったのは、喜ばしいところだ。
ゴルフ7はそのデビュー時から、レーダーセンサーによって自動的に車間距離を維持するアダプティブクルーズコントロール"ACC"が搭載されている。渋滞時のストップ・アンド・ゴーに対応する全車速追従機能が付いているため、渋滞にはまったときでもドライバーの負担は劇的に軽減! 私にとっても、もはや手放せない機能である。
また、フロントウインドーに設置されたカメラが車線を検知し、車線からはみだしそうになるとそれを防ぐようにシステムがステアリングを補正するのがレーンキープアシストシステム"Lane Assist"。こちらも、ゴルフ7のデビュー当初から搭載されている機能だ。これを使えば、高速走行時などには、ドライバーはステアリングホイールに軽く手を添えているだけに車線をキープすることができる。
ただ、このLane Assistは65km/h以上で作動し、60km/hを下回ると機能が停止するという制約がある。それを、前述のACCと併用する場合にかぎり、60km/h以下でも車線(と車間距離)を維持できるようにしたのがTraffic Assistなのだ。
残念ながらいまの段階ではドライバーがステアリングホイールから手を放すことは許されず、ステアリングホイールを操作しない状況が続くとシステムは自動的に停止してしまうのだが、それでもドライバーの負担がさらに軽減されることが期待できる。
実際に使ってみると、渋滞から高速走行まで、ステアリングホイールを軽く握っているだけで車線を維持してくれるし、ブレーキペダルもアクセルペダルも操作せず、速度と車間距離を自動的に調節してくれるのは、本当に楽だ。
しかも、従来のLane Assistに比べて、格段に自然な動きになったのがうれしい部分。愛車のゴルフGTEにもLane Assistが搭載されているが、ドライバーの意に反するステアリングアシストに違和感を覚えることが多く、実際にはほとんどの状況で機能をオフにしてしまっているのだが、新型のLane Assistはステアリングのアシストが自然になり、また、介入の頻度がが少なく、よりマイルドになったおかげで、ほとんど違和感を抱かなくなったのだ。おかげで、Lane Assistをオフにする理由はなくなり、積極的にその機能を活用できるようになったというわけだ。
Traffic Assistが搭載されたこと以上に、それを構成するLane Assistの進化がうれしくもあり、うらやましくもある私なのだ。
そしてもうひとつ注目したいのが、LEDヘッドライト。新しいゴルフでは、このTSIハイラインに標準、TSIコンフォートラインにはオプションでLEDヘッドライトが用意される。さらに、TSIハイラインでオプションのテクノロジーパッケージを選ぶと、より多機能なLEDヘッドライトにグレードアップされるのだ。
試乗車もこのアップグレード版で、ステアリング操作にあわせてヘッドライトの照射エリアが変化するダイナミックコーナリングライトと、ハイビーム使用時の眩惑を防ぐダイナミックライトアシストが搭載されるのは見逃せない。
とくに重宝したのがダイナミックライトアシスト。ウインカーレバーを操作すると、通常はすぐにハイビームに切り替わるが、ダイナミックライトアシストがオンの状態では下の写真のようにハイビームのアイコンの中にAの文字が表示されるようになる。
そして、速度が60km/h以上になり、一定の条件を満たすと自動的にハイビームがオンになり、前述のアイコンがブルーに変わる。さらにこのダイナミックライトアシストでは、フロントカメラが対向車や先行車を捉えると、ヘッドライトの照射エリアを自動的に調整するしてくれるので、対向車や先行車の眩惑を防ぎながら、ハイビームの状態を維持することが可能である。
おかげで、ハイビームで走行できる範囲が広く、夜間のドライブが一段と安全・快適になったのだ。
TSIハイラインでは、他にも側面の死角を走る車両を検知するブラインドスポットディテクションや、後退時の事故を防ぐリヤトラフィックアラートなど、安全をサポートする機能が多数搭載されている。
TSIコンフォートラインに比べて48万円高いTSIハイラインだが、余裕あるパワーとひとクラス上の走りに加えて、魅力的な運転支援装備が手に入ることを考えると、価格差以上の魅力があるのではないだろうか。
Part4では、純正インフォテインメントとスマートフォンの連携などについてレポートする。
(Text & Photos by S.Ubukata)