151210-GTE-2.jpg「ゴルフGTEの燃費ってどのくらいですか?」

そんな質問に、これまでは「都内で15km/Lくらいで、1.4 TSIより少し良い程度かなぁ......」と答えていました。ところが、いまは胸を張ってこういえます。「コツをつかめばリッター20キロいきますよ!」

自分でもここまで燃費が伸びるとは思いませんでした。ここでいう燃費とは、エンジンとモーターを併用する「ハイブリッドモード」の燃料消費率のこと。基本的にハイブリッドモードでは走行の前後でバッテリーの残量をキープするので、バッテリーからの持ち出し分で燃費を稼いでいるわけではありませんので、念のため。

さて、ふだん私は都心から城東にある自宅まで一般道で帰宅するんですが、信号によるストップ&ゴーが多く、平均スピードは20km/h前後です。これまでの経験では、エアコンONの状態で、1.4 TSIで12〜13km/Lというところ。一方、ゴルフGTEでも最初のうちは15km/L台でした。

ところが、走り方を変えたら、イッキに20km/L台をマークしたんです。「ゴルフGTEってハイブリッドの割にあんまり燃費が良くないよね......」の言葉に心を痛めていた私としては、「よくやったな、GTE!」と褒めてやりたい気分です。

では、具体的にどんな走りをすると燃費がアップするのか、参考までに説明しましょう。

まずは走行モード。ゴルフGTEには「GTEモード」「ハイブリッドモード」「バッテリーチャージモード」という3種類のハイブリッド走行モードがあります。ここではハイブリッドモードを選びます。さらに、シフトレバーを手前に動かし、強い回生ブレーキが得られる「Bレンジ」を選択します。

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それではさっそく走り出すことにします。ゴルフGTEの発進はモーターが担当します。エンジンが始動するまではアクセルペダルは軽めに踏みます。エンジンがかかったところで、"パワーメーター"がブルーのゾーンに留まる程度にアクセルペダルを踏み増して、目標とする速度まで素早く加速していきます。

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目標とするスピードに到達したら、アクセルペダルをゆっくりと戻していきます。Bレンジでは、アクセルペダルの戻し具合によってパワーメーターがグリーンの"チャージ"ゾーンに入り、回生ブレーキが効くようになります。

このとき、アクセルペダルから足をパッと離してしまうと、下の写真のように回生ブレーキが強く効いてしまいます。これではせっかく乗せたスピードを落とすことになりかねず、エネルギーの無駄です。

そうではなく、パワーメーターが0をほんのわずか下回るあたりを狙って、アクセルペダルを微妙に戻していくのがポイントです。

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するとエンジンが停止します。あとは、エンジンの停止状態を保ったまま、パワーメーターをゼロ付近に留めるよう、アクセルペダルをコントロールしていくのです。

走行中の速度調整は、多少の減速はアクセルペダルを戻せばいいですし、緩い加速ならアクセルペダルをジワッと踏めば、モーターだけで加速できます。エンジンがかからない状態が長くなれば、そのぶん燃費は良くなります。Bレンジを選ぶのは、このあたりのコントロールがしやすいからであって、回生ブレーキを積極的に使いたいからではありません。

登り坂や大きめの加速が必要なときにアクセルペダルを多めに踏むと、当然エンジンが再始動します。そのときはアクセルペダルをジワッとではなく、パワーメーターがブルーのゾーンに留まる程度にグッと踏み増します。こうすることで、エンジンを効率的に使うことができるうえに、余力でモーターが発電することにより、消費した電力を補えるのです。

巡航状態に戻ったら、ふたたびアクセルペダルを戻して、パワーゼロ、エンジンオフを目指します。

ちなみに、"電費"の単位を「kWh/100km」に設定すると、瞬間燃費表示でモーターの消費電力だけでなく、回生(充電)量もほぼリアルタイムに把握することができますので、アクセルワークの参考になりますよ。

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パワーメーターを0付近に留めて、できるだけエンジンを使わずに走らせる。私はこれを"アラゼロ(アラウンド・ゼロ)走法"と命名し、日々実践しています。慣れればそう難しくないので、ぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょう?

それにしても、ゴルフGTEのパワーメーターはゼロの位置が真上にあり、アラゼロ走法をするには好都合。それを狙ってこのメーターをデザインしたんじゃないかと、私は勝手に想像しています(笑)

(Text by S.Ubukata)

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