2026年5月14日、Porscheはトランスアクスルモデル誕生50周年を記念する特別企画「Forever Young. Celebrating Transaxle」を開始すると発表した。ドイツ・シュトゥットガルトのポルシェミュージアムを中心に、ポップアップ展示やイベントを通じて、1976年から1995年にかけて展開されたトランスアクスルモデルの歴史と、その時代背景を振り返る。

画像1: Porsche、トランスアクスル誕生50周年を記念した特別企画

トランスアクスルとは、フロントにエンジンを搭載し、トランスミッションをリヤアクスル側に配置するレイアウトを指す。エンジンとトランスミッションをトルクチューブ内のドライブシャフトで結ぶことで前後重量配分の最適化を図り、優れた操縦安定性とハンドリング性能を実現するのが特徴である。Porscheはこの技術を量産スポーツカーに導入し、独自のポジションを築いた。

Porscheのトランスアクスル時代は1976年に登場した「924」から始まった。もともとはVolkswagen向けに開発されていたプロジェクトをPorscheが引き継ぎ、自社ブランドのスポーツカーとして市場に投入したモデルである。その後、1977年にはV8エンジンを搭載したグランドツアラー「928」が登場し、快適性と高速巡航性能を兼ね備えた新たなPorsche像を提示した。

1980年代に入ると、「944」がトランスアクスルシリーズの中核モデルとして大きな成功を収める。優れたパフォーマンスと扱いやすさに加え、力強いデザインによって高い人気を獲得し、トランスアクスルの存在感を大きく高めた。Porscheによれば、この時代は技術面、デザイン面、そして市場での認知度が最も高いレベルで融合した時期だったという。

そして1991年に登場した「968」は、約20年にわたるトランスアクスル開発の集大成と位置付けられるモデルである。3.0L直列4気筒エンジンは240PSと305Nmを発生し、最新の可変バルブ制御技術を採用。高い性能と日常での扱いやすさを両立した。

今回の企画では、単なる車両展示にとどまらず、トランスアクスルモデルが活躍した1980年代の文化や社会背景にも焦点を当てる。ネオンカラーやポップカルチャー、映画、ビデオゲームの普及など、当時の時代精神とPorscheのスポーツカーがどのように結び付いていたのかを表現する展示が用意されるという。

また、トランスアクスルモデルはモータースポーツでも活躍した。1979年以降にはモンテカルロ・ラリーやサファリラリー、オーストラリアのラリーなどに参戦。1980年には924がアメリカのSCCAチャンピオンシップを獲得したほか、ル・マン24時間レースでは「924 GTP」が優れた耐久性を示した。さらに924 Carrera GTSや924 Carrera GTRがカスタマーチーム向けに供給され、ラリー界ではヴァルター・ロールも派生モデルを駆った。

ポルシェミュージアムでは2026年を通じて複数のポップアップ展示を開催する予定で、5月23日〜24日には最初のイベント「Transaxle Meet – Spring Edition」を実施。その後も944/968や928をテーマにした展示や交流イベントが予定されている。

Porscheにとってトランスアクスルモデルは、911とは異なるアプローチで新たな顧客層を開拓した重要な存在である。924、928、944、968の4シリーズは約40万台が販売され、ブランドの発展を支えた。今回の50周年企画は、そうした歴史的な功績を振り返るとともに、変革を恐れず新たな挑戦を続けてきたPorscheの精神を再確認する機会となりそうだ。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Porsche AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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