週末を利用して、Audi Q6 e-tronでロングドライブに出かけました。目的地は三重県の鈴鹿サーキットです!

画像1: ポルシェの“ターボ”はやっぱり早い!

EV(電気自動車)にあまり縁のない人からは、「EVで遠出するのは、いろいろと面倒なんでしょう?」とよくいわれます。たしかに、2020年に「e-Golf」を手に入れたときはそう思いました。航続距離があまり長くなくて、急速充電もせいぜい45kWくらいで、高速道路の充電インフラは数も速さもさびしかったので。

それでたった数年で状況が激変! 航続距離が長いEVが増え、急速充電もいまや90kW以上がたくさんあります。高速道路のSAやPAにも90kWや150kWの急速充電器が増えています。私はレースの取材で東は宮城県のスポーツランドSUGOから、西は三重県の鈴鹿サーキットまでほぼ100%、クルマで移動しますが、いまやEVで行くことに躊躇することはないですし、時間が許せば、岡山国際サーキットや大分のオートポリスもEVで行きたいくらいです。

ということで、今回もEVで鈴鹿サーキットまで出かけたのですが、試乗と電費のチェック、そして充電性能を見るにはまさに打ってつけでした。

クルマの印象は上の試乗記をご覧いただくとして、今回は移動の途中でぜひとも150kW急速充電器を使ってみたいと思っていました。しかも、できればバッテリー残量(SOC)が少ない状態で。「Hey Audi、鈴鹿サーキットに行きたい!」と独り言をいうと、アウディアシスタントがナビゲーションシステムに目的地を設定してくれました。到着時の予想SOCは19%で、目的地が近くなったら充電ポイントを見つけて、そこでチャージすることにします。

画像2: ポルシェの“ターボ”はやっぱり早い!

理想はPCA(Premium Charging Alliance)に加盟するポルシェセンターです。VWは充電器が90kWで、AudiとPorscheは150kWなので、VWはパス。そして、同じ150kWでもPorscheのほうが高出力が長く続くので、大容量バッテリーを搭載するEVを充電するならPorscheのほうが有利です。

そこで、鈴鹿の手前、ポルシェセンター四日市をPCAのアプリでチェックすると、充電器が空いている状態でしたので、迷わず目的地をポルシェセンター四日市に変更しました。

ところで、AudiとPorscheの150kW急速充電器にはそれぞれ名前があって、Audiが“ウルトラチャージャー”というのに対して、Porscheは“ターボチャージャー”です。

ターボといえば、PorscheのEVである「Taycan」に「Turbo」や「Turbo S」「Turbo GT」というグレードがありますが、エンジンもターボもついてないのに、この名前を使っているのが面白いところです。911もいまやベースグレードでもターボエンジンですが、わざわざTurboを名乗るグレードがあるわけで、つまりTurboは高性能の象徴なんですね。

画像3: ポルシェの“ターボ”はやっぱり早い!

ということは、今回、ポルシェセンター四日市で利用した急速充電器も高性能ということになりますが、Audi Q6 e-tron quattro advancedとの組み合わせでは期待を裏切りませんでした。

試乗記にも書きましたが、SOCが20%の状態から急速充電を始めたところ、充電電力は120kWから少しずつ上がっていき、バッテリー残量が70%あたりでこの日のベストである136kWをマーク。資料では最高135kWとあるので、それをさらに上回ったことになります。その後は少しずつ出力が落ちていき、充電をストップした80%でも113kWでした。28分の充電量は59.2kWhで、平均126kWで充電したことになります。Turboを名乗るにふさわしい早さを見せてくれました!

画像4: ポルシェの“ターボ”はやっぱり早い!

今回は往復の走行距離が886kmでしたが、ポルシェセンター四日市以外では、宿泊したホテルで普通充電を利用したのと、帰りの新東名・駿河湾沼津SAで150kW急速充電器を23分利用しただけでした。

ちなみに、駿河湾沼津SAではSOC40%で充電を始めて約120kW出ましたが、10分後くらいに同じ充電器でTaycanが充電を始めたため80kW台にダウン。それでも23分で充電量は35.8kWh、平均93.4kWで充電ができました。

PPEプラットフォームを採用するAudi Q6 e-tron quattro advancedの充電能力には驚くばかりで、長距離移動の不安はありません! これなら次は岡山まで行っちゃおうかなぁと、ひそかに企んでいる私です(笑)

(Text & Photos by Satoshi Ubukata)

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