アウディは9月3日、Q6 e-tronに対してアウディの新しいデザイン哲学をインテリアを適用したと発表した。

画像: アウディ、Q6 e-tronにアウディの新しいデザイン哲学をインテリアに適用と発表

Audi Design責任者 マーク リヒテ氏は「私たちは今、間違いなく自動車デザインの歴史においてもっともエキサイティングな時代を生きています。それを象徴する要素が、包括的なデジタル化、持続可能性と自由なパーソナルモビリティの重視、そして新たに定義した有意義で贅沢な時間です。この新しい時代において、斬新でクリエイティブな発想を持つ人は、真の革新とは何かを問いかけ、これまでの常識にとらわれずに、インテリジェントな新しい答えを見つけることができるでしょう。この考え方は、アウディの新しいデザインプロセスの出発点となりました。つまり、お客様がクルマの中で、そしてクルマと共に何を体験したいと考えているのか、ということです。お客様のニーズと要望が空間を形成し、これが構造や機能へと発展するからです。私たちは車両のインテリアを、お客様の生活と体験の中心であると理解しています。そのため、これまでの状況を一から見直し、車両を内側から外側へと体系的にデザインしました。Q6 e-tronは、私たちのビジョンを具体的な形にして示しています」と述べています。

インテリア:統一されたデザイン

Audi Q6 e-tronのインテリアのソフトラップと呼ばれるトリムは、ドアからコックピット全体に沿ってセンターコンソールにまで広がり、調和の取れた乗員を包み込むようなスペース感覚を生み出している。シートの一部にはリサイクル素材を取り入れている。

持続可能で美しい素材:DinamicaおよびElastic Melangeファブリック

画像: 持続可能で美しい素材:DinamicaおよびElastic Melangeファブリック

「ソフトラップ」と呼ばれるトリムに使用される素材の一部は、例えばS lineのソフトラップでは、100%リサイクルポリエステルから作られたElastic Melange(エラスティック メランジ)ファブリックが使用されている(コントラストステッチが施されたスポーツシートも、オプションでElastic Melangeが用意される)。また、標準シートとヘッドライナーにオプション設定となるArgument(アーギュメント)ファブリックも同じ素材から作られる。

S lineおよびSモデルでは、スポーツシートプラスもオプションでリサイクル素材Dinamica(ダイナミカ)マイクロファイバー、またはダイヤモンドステッチが施された上質なナッパレザーを採用。

インストルメントパネルの表面は、ボルケーノグレーのファインペイント仕上げが標準となっており、ウッド(ライトブラウンのスウィートガムナチュラル、ストーングレーのバーチリニアナチュラル)やアルミニウム(アンスラサイトカラーのマットブラシ仕上げ)を選択することも可能だ。

PPE:日常走行に最適な広さ

トランク容量は526L。リヤシートを折りたたむと、収納スペースは最大1,529Lまで拡大することが可能。リヤシートは分割可倒式(40:20:40)となっている。ボンネット下のいわゆるフランク(フロントトランク)には、さらに64Lの収納スペースがあり、充電ケーブル(モード3)や小型の旅行バッグを収納することができる。

独立型の曲面ディスプレイを備えたデジタルステージ

画像1: 独立型の曲面ディスプレイを備えたデジタルステージ

ソフトラップと呼ばれるトリムで構成されたインテリアのハイライトは、アウディMMIパノラマディスプレイとMMI助手席ディスプレイを組み合わせた「デジタルステージ」だ。独立型アウディMMIパノラマディスプレイは、曲面デザインとOLED(有機LED)テクノロジーを特徴とし、11.9インチ アウディバーチャルコックピットと14.5インチMMIタッチディスプレイから構成される。

この「デジタルステージ」は、助手席側にも、ダッシュボードのデザインにも完全に統合された独立型の10.9インチMMIディスプレイが装着される。助手席は、このディスプレイにナビゲーションを表示させ、ドライバーをサポートすることも可能。標準仕様は、助手席側インフォテインメント ディスプレイにはハイグロスブラックが採用される。

画像2: 独立型の曲面ディスプレイを備えたデジタルステージ

オプション設定の拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイ(HUD)は、ドライバー前方には、フロントウィンドウを横切る大型のイメージ画像が投影され、速度、道路標識、各種アシスタンスシステムの情報、ナビゲーションシステムのアイコンなどが表示される。

ドライバーは、表示される情報に簡単に焦点を合わせることができる。映し出された情報は、ドライバーから最大200mの距離に浮かんでいるように表示され、周囲の環境と一体化しているかのような印象となる。このディスプレイは、特に視界が悪い状況で重要なサポートを提供する。またARコンテンツの画像は、ドライバーの視点から約2.2mの対角線上に表示される。

インテリアを演出するインタラクションライト

画像1: インテリアを演出するインタラクションライト

さらに、車両と乗員の対話をサポートする、幅広い通信機能を備えたインタラクションライト(IAL)も装備されている。このライトは、インテリアとコックピットを大きな弧を描いて包み込むように設置されており、LEDを採用したこのライトストリップの輝度は、最大1,200cd (カンデラ)となる。

画像2: インテリアを演出するインタラクションライト

IALの主な機能は3つで、まず、ウェルカム機能などインテリアを演出する機能の他、車両の施錠、開錠も表示。IALはアンビエントライトと統合されており、IALが作動していない場合は、アンビエントライトと同じ色で表示される。

また、IALは安全もサポートする。例えば、ダイナミックターンシグナルを視覚化して点灯させることが可能(IALは補足的なディスプレイであり、バーチャルコックピットのターンシグナルに代わるものではない)。最後に、充電レベルの表示や充電の進捗状況などの他の情報も視覚化し、パルス光として表示する。インタラクションライトは、アンビエントライトパッケージプラスの一部として提供されるという。

アウディ セルフラーニング ボイスアシスタントとappストアの統合

Audi Q6 e-tronには、新しいE3アーキテクチャーをベースにした初の車両として完全なコネクテッド機能を備え、高度なデジタル化を実現したインテリアが装備される。同時に、アウディは、ソフトウェア会社CARIADと共同開発した、新しい統一規格のインフォテインメント プラットフォームをAudi Q6 e-tronに導入した。このシステムは、Android Automotiveをベースとしており。ソフトウェア更新によってすべての車両システムは常に最新の状態に維持される。

インゴルシュタットで生産される初の電気自動車、Audi Q6 e-tronを購入したユーザーは、この高度なコネクテッド機能からさまざまな恩恵が得られる。例えば、ユーザーはアウディ セルフラーニング ボイス アシスタントにより、オンラインとオフラインの両方で、多くの車両機能を制御することが可能だ。

車両に完全に統合されたアシスタント システムは、今回初めてアバターによって表示される。このアバターは、「アウディ アシスタント ダッシュボード」と拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイに表示されることとなる。ユーザーは、「Hey Audi」と発話することで、アシスタント機能を起動することが可能。また、他のさまざまなタッチコントロールや、myAudiアプリを通じて起動することもできる。マルチモダリティ(複数の方法により同様の結果を得ることができる機能)に関しては、新しいディスプレイと操作コンセプトにより、音声対話システムを使用して最寄りの充電ステーションを検索したり、タッチディスプレイを使用して(AIにより事前に分類された)リストから選択したりすることが可能だ。

ボイスコマンドは、ディスプレイに ”see what you speak” とテキストでも表示される。このサポートは、3つのカテゴリーに分類でき、プロアクティブな提案(文脈により必要な機能をプロアクティブかつ状況に応じて提案)、スマートルーチン(外気温に応じたシートヒーターやエアコンディショナー設定など、繰り返し操作のシーケンスを自動化)、そしてインテリジェントリスト(通話リストなど)となっている。

ユーザーはお気に入りのアプリをappストアからダウンロードして、車両ディスプレイ上で直接使用することも可能だ。CARIADとそのパートナー企業のHarman Igniteが共同開発したappストアを組み込むことで、ユーザーは車内のデータリンクを使用し、MMIタッチディスプレイを介して、人気のあるサードパーティ製アプリに直接かつ直感的にアクセスすることが可能になる。選択したアプリは、スマートフォンを必要とせずに、アウディのインフォテインメントシステムに直接インストールされ、ボイスコマンドを介してアプリを操作することも可能だ。

音響精度を最大限に高める3Dサウンドシステム

画像: 音響精度を最大限に高める3Dサウンドシステム

Audi Q6 e-tronにオプション設定される3Dサウンド付きBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムは、左右のAピラーに設置された小型のスピーカーの音がフロントウィンドウに反響して、立体的な音が再現される。

Bang & Olufsenプレミアムサウンドシステムの中心となるのが高効率なアンプだ。830ワットの出力で22個のスピーカーを駆動し、その内の4個はフロントシートのヘッドレストに統合され「サウンドゾーン」と呼ばれる音響体験を初めて実現することが可能だ。

フロントドアの低音スピーカーは別のハウジング内に設置。これによって、音質を高め、車外への音漏れも抑制、さらに、精緻で豊かな低音域が表現される。また夜間には、照明付きのレタリングがサウンドシステムを演出する。

(Text Toru Matsumura)

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