2013年2月12日、アウディ ジャパンは「アウディTT RSクーペ」のパワーアップを図り、「アウディTT RSプラス クーペ」として発売した。
アウディのハイエンドスポーツ「RSモデル」やカスタマイズカーを世に送り出す「クワトロ社」が、アウディTTのトップモデルとして手がけたアウディTT RSクーペがさらにパワフルに進化した。
TT RS同様、搭載されるエンジンは2.5L直列5気筒ターボの2.5 TFSIだが、従来の最高出力340ps、最大トルク45.9kgmに対し、TT RSプラスでは+20ps、+1.5kgmの360ps、47.4kgmにパワーアップが図られた。
組み合わされるトランスミッションは7速Sトロニックのみで、マニュアルは選べない。フルタイム4WDのクワトロにより、2.5 TFSI圧倒的なパワーが余すところなく路面に伝えられる。0-100km/h加速は0.2秒短縮して4.1秒をマークする。エクステリアは、ハイグロスブラックダイヤモンドデザインのグリルとマットアルミニウムのフレームを組み合わせたシングルフレームを採用。ドアミラーにはカーボンのアウターが備わる。
アルミホイールは、標準で19インチ5アームローターデザインのチタンルックタイプを装着。写真のような、リムがレッド、スポークがブラックにペイントされた同デザインの19インチホイールはオプション。
また、リヤディフューザーインサートや大口径のスポーツエグゾーストといったパーツがTT RSプラスのスポーティさを加速する。
インテリアは、最新のSDナビゲーションシステムを搭載（写真はヨーロッパ仕様）。ETCを拡張したDSRCを装備し、ビーコンVICSがなくても道路上の情報提供サービスから各種情報を得ることができる。
エクステリアカラーは、アイビスホワイト、ミサノレッドパールエフェクト、スズカグレーメタリック、ファントムブラックパールエフェクト、セパンブルーパールエフェクト、デイトナグレーパールエフェクト、モンツァシルバーメタリックに加えて、パンサブラッククリスタルが新たに設定された。
価格は、従来より26万円高の890万円で、ステアリング位置は左右いずれの仕様も設定されている。
(Text by Satoshi Ubukata)
