160508-WEC-07.jpg2016年5月7日、2016年WEC第2戦スパ-フランコルシャン6時間の決勝が行われ、ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービスがドライブする#8 Audi R18が今季初優勝をチームにもたらした。 初戦ではトップチェッカーを受けながらも失格騒ぎで優勝を手に入れられなかったAudiが、第2戦のスパで今季初優勝を飾った。

予選では、#1 ポルシェ919ハイブリッド(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェーバー/ブレンダン・ハートレー)がポールポジションを獲得。2番手も#2 ポルシェ919ハイブリッド(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ)とポルシェ勢がフロントロウを独占した。Audiは#8 Audi R18(ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス)が4番手、#7 Audi R18(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ)が6番手からのスタートとなった。

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決勝は、スタート直後は#1と#2のポルシェがレースをリードしたものの、程なくして#2のポルシェがハイブリッドシステムのトラブルで順位を後退。これにより#8のAudiが2番手、#7のAudiが4番手に浮上する。

しかし、#7のAudiはコーナー走行中にマシーンのフロアにダメージを受け、その影響で中盤には修復に14分半を費やすことに。また、#6のトヨタTS050ハイブリッドが接触によりフロンノーズを破損するなど、LMP1勢には序盤からトラブルが襲いかかった。

一方、順調な#5のトヨタTS050ハイブリッドは#8のAudi、そして、#1のポルシェを捉えて首位に浮上。#8のAudiは3位に順位を落とすが、#1のポルシェがパンクによりトップ争いから離脱したことで、以後#5のトヨタと#8のAudiが優勝争いを繰り広げることになった。

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その後、#5のトヨタは#8のAudiとの差を広げ、中盤には#8のAudiを周回遅れとして首位を独走。しかし、残り2時間を切ったところでエンジントラブルに見舞われ、首位を#8のAudiに明けわたすことになった。

#8のAudiも残り50分というところで、マイナートラブルによりピットストップを余儀なくされたが、2位を走る#2のポルシェへのリードを保ったまま首位でコースに復帰し、そのままチェッカードフラッグを受けることになった。2位は#2のポルシェ、3位は#13のリベリオン。#7のAudiは5周遅れの5位でレースを終えている。

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次戦は6月18〜19日のルマン24時間。これに先がけて6月5日にはテストが行われ、Audi Sportは18回目のルマンに向けて準備を進めることになる。

(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Audi, Porsche)

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