2012年7月1日、ドイツのノリスリンクでDTM第5戦が開催された。アウディ勢の最上位は6位のロッケンフェラーで、優勝とはほど遠いレースとなった。
前日の予選とは打って変わり、7月1日のノリスリンクは雨に見舞われ、気温も低い状態。コースコンディションの違いが不運なアクシデントを招いた。予選4番のエクストロームは、セカンドローからトップを狙いっていた。しかし、スタート直後の1コーナーで前を走るメルセデスのグリーンに追突し、優勝争いから早々と離脱する。
アウディ勢の中では2番目に予選タイムが速かったモルタラは10グリッドからのスタート。しかし、彼もオープニングラップのクラッシュでラジエターにトラブルを抱えることになり、41周目にリタイアする。
11番手スタートのロッケンフェラーはクラッシュに巻き込まれなかったものの、ピットストップでホイール交換に手間取り、また2セット目のタイヤに手こずったために、6位までポジションを上げるのがやっと。アウディにとっては「記憶から消し去りたいレース」になってしまった。
レース結果は次のとおり。
1位 グリーン（メルセデス）
2位 トムツィック（BMW）
3位 スプレングラー（BMW）
4位 パフェ（メルセデス）
5位 クルサード（メルセデス）
6位 ロッケンフェラー（アウディ）
なお、この日はルマン24時間で優勝したアウディR18 e-tron quattroと、ニュルブルクリンク24時間で優勝したアウディR8 LMSがデモンストレーションランを行い、サーキットを大いに盛り上げた。
次のDTMは7月15日のミュンヘンとなる。
(Text by Satoshi Ubukata)
