2026年3月10日、Volkswagen Groupは、2025年の通期業績を発表した。地政学的緊張や関税、競争激化といった厳しい事業環境のなかでも、同社は事業再編を進めて財務基盤を強化。第4四半期には好調な業績を記録し、将来に向けた変革の次の段階に進む方針を示した。

売上高は前年並み、営業利益は大幅減
2025年のグループ売上高は3219億ユーロで、前年の3247億ユーロとほぼ同水準を維持した。一方で営業利益は89億ユーロとなり、前年の191億ユーロから大きく減少。営業利益率は2.8%にとどまった。米国の関税の影響や為替、価格ミックスの変化、さらにポルシェの製品戦略調整に伴う費用などが影響したとされる。
ただし、特別項目を除いた営業利益は148億ユーロで、営業利益率は4.6%となる。さらに米国関税の影響も除外すると営業利益は177億ユーロ、営業利益率は5.5%となり、事業体質の改善は着実に進んでいることが示された。
販売台数は900万台、欧州ではBEV受注が大幅増
販売面では、2025年の販売台数は約900万台で前年とほぼ同水準だった。地域別ではヨーロッパで5%増、南米で10%増と伸長した一方、北米では12%減、中国では6%減となり、市場環境の違いが鮮明となった。
欧州では電気自動車(BEV)の受注が前年より約55%増加し、総受注の約22%を占めるなど、電動化の進展が目立った。
キャッシュフロー改善で財務体質を維持
キャッシュフロー面では、自動車部門のネットキャッシュフローが64億ユーロとなり、前年の52億ユーロから24%増加。年末時点の純流動性は345億ユーロで、強固な財務基盤を維持している。
Volkswagen GroupのCEOであるオリバー・ブルーメ氏は、「2025年は世界的な逆風が強まる中でも事業を順調に進め、財務体質の強化と変革の進展を実証できた」とコメント。今後はビジネスモデルの適応、地域基盤の拡大、コスト削減の継続を進めながら、先進技術を備えた製品を投入していく考えを示した。
2026年は売上増を予測、低価格EVも投入へ
2026年については、売上高が前年比で0~3%の範囲で増加するとの見通しを提示。営業利益率は4.0~5.5%を見込む。投資面では自動車部門の投資比率を11~12%とする計画だ。
また同社は2026年に、プレミアムなテクノロジーを搭載しながら価格を抑えた電気自動車を投入する予定である。中国では過去最大規模の製品攻勢を展開する計画で、バッテリー、ソフトウェア、自動運転といった分野でも重要なマイルストーンを設定し、自動車技術の革新を牽引していく方針を示している。
Volkswagen Groupは、3年間にわたる再編を経て体質改善を進めてきた。競争が激化するグローバル市場において、電動化とソフトウェアを軸にした新たな成長戦略が、今後の焦点となりそうだ。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Volkswagen Group)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


