「Golf eTSI Active」の実燃費を比較するため、1年前と同じ東京〜仙台を往復しました。はたしてマイナーチェンジで燃費は良くなったでしょうか!?

マイナーチェンジ前のGolf eTSI Activeで東京〜仙台間を往復し、燃費をチェックしたのが2024年9月のことでした。
そのときの様子は上の記事をご覧いただくとして、記事の最後に、「マイナーチェンジ後のGolf eTSI Activeはこれを超えることができるのか? いまから日本で試乗できる日が楽しみです!」と書き、実際、日本上陸直後の2025年1月には新しいGolf eTSI Activeを試乗することができました。
ただ、ロングドライブで燃費チェックをしていなかったので、ちょうど仙台に出かける機会に新しいGolf eTSI Activeを借りだしてみました。
クルマは上の記事で試乗したときとまったく同じ車両でした。約半年ぶりの再会でしたが、オドメーターの数字が7000km弱まで伸びたおかげで、サスペンションが以前よりもしなやかに動くようになった印象です。
旧 | 新 | |
---|---|---|
エンジン | 直列3気筒ガソリンターボ | 直列4気筒ガソリンターボ |
排気量 | 999cc | 1497cc |
48Vマイルドハイブリッド | ○ | ○ |
WLTCモード燃費 | 18.6km/L | 18.8km/L |
具体的な燃費の話の前に、新旧Golf eTSI Activeのスペックを確認しておくと、一番の違いは旧型のエンジンが1Lの直列3気筒ターボなのに対して、新型は1.5Lの直列4気筒ターボに変わったことです。どちらも48Vマイルドハイブリッドシステムと7速DSGが搭載されており、ふつうに考えれば気筒数が少なく、排気量の小さい旧型の1.0 eTSIのほうが、新型の1.5 eTSIよりも燃費で有利なはずですが、カタログをみると1.5 eTSIを搭載する新しいGolf eTSI Activeのほうが低燃費です。
新しいGolf eTSI Activeの直列4気筒エンジンには、アクセルペダルを軽く踏む状況で4気筒のうち2気筒だけを働かせる「アクティブシリンダーマネージメント」機構が備わります。これが働くと一気に瞬間燃費が伸び、新しいGolf eTSI Activeの低燃費にも効いているのでしょう。
実際に走らせてみると、カタログの数字よりもその差が広がりました。まずは往路。前回同様、東北道を使い、ACCを制限速度(100km/hを超える区間は100km/h)にセットして走行したのですが(もちろんエアコンはONです)、旧型の23.1km/Lに対して、新型は27.0km/Lと約2割も低燃費でした。
現地では一部山越えのある一般道を走りました。走行条件が異なるのであくまで参考ですが、こちらも新しいGolf eTSI Activeのほうが良い数字になりました。
復路は前回が東北道、今回が常磐道と異なるルートを利用したため、こちらも参考値ですが、往路よりもややペースがあがったぶん燃費は少し低下したものの、やはり新型のほうが優秀。総平均も旧型の19.3km/Lに対して新型が21.3km/L、満タン法の燃費もそれぞれ20.2km/Lと22.2km/Lになり、カタログ以上に実燃費に差がつきました。
旧 | 新 | |
---|---|---|
高速(往路) | 23.1km/L | 27.0km/L |
一般道 | 15.5km/L | 17.3km/L |
高速(復路) | 20.4km/L | 23.4km/L |
平均 | 19.3km/L | 21.3km/L |
平均(満タン法) | 20.2km/L | 22.2km/L |
燃費だけでなく、走りもより洗練された新しいGolf eTSI Active。Golfのエントリーモデルとしては実に魅力的な一台といえます。
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)