■Concept R ■NOREV(France) ■75mm
![画像1: Golfgang Nr.308:Concept R](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2024/05/21/f6e98463921507f1cdf1418aa19fd92501658c46_xlarge.jpg)
とてもカッコいいです。
でも、こんなフォルクスワーゲンあった?と思われる方も多いでしょう。
最高速度250km/h、265psとシャーシに刻まれているこのスタイリッシュなオープン2シーターは、2003年秋、フランクフルトモーターショーで発表されたコンセプトカーです。
![画像2: Golfgang Nr.308:Concept R](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2024/05/21/534efb3a0aeda52c094e620b7ee1f97bb6ff6887_xlarge.jpg)
かなり本気で生産するつもりだった、と過去の資料を紐解くと書いてあるのですが、結局量産モデルが生まれることなく、今日まで来ています。
どことなく2006年に登場したEOSに面影が似ている気もしますが、もちろんEOSはミッドシップではありませんし、4人乗りでした。
さて、このConcept R、プロトタイプのエンジンはV6、ミッションはDSGで後輪駆動。
![画像3: Golfgang Nr.308:Concept R](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2024/05/21/d10714a8ffd68a4530491c12ce67380d302bd621_xlarge.jpg)
ミッドエンジンのロードスターというのは、当時のフォルクスワーゲンのプラットフォームには存在しないレイアウトだったので、ずいぶん挑戦的な発表だったと思われます。
最高速度はリミッターが作動する250km/h、リミッターをはずせば267km/hに到達すると謳われていました。
フロントのデザインは、当時の他の量産モデルと似た雰囲気を持っていますね。
![画像4: Golfgang Nr.308:Concept R](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2024/05/21/f34267af88fdd4a0429d9fcce2399d492ac2d2ee_xlarge.jpg)
サイドビューもリヤも美しく、ヘッドレスト後方の造形も1950年代のスポーツカーのようなエレガントさを持っています。
その辺りを意識してか、ボンネットの助手席側にガソリンフィラーキャップが配置されているのも、コンセプトカーならでは、な気がします。
すっきりとしたサイドビューのホイールアーチ周りは、どことなくNew BeetleやAudi TTようなシンプルな円モチーフを想起させ、とても複雑なラインを持つイマドキの自動車デザインと比べると、シンプルで力強いですね。
素敵なブルーのボディカラーはフローズンスカイ、というようです。
ミッドシップレイアウトはエンジンでは難しいだろうけど、今ならEV技術がハマりそうです。
このクルマの雰囲気は好きなので、最先端パワーユニットで再登場しないかなぁ。
でも、このデザイン、雨降ってきたらどうするんだろう…。
![画像5: Golfgang Nr.308:Concept R](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2024/05/21/45a1c6e5f2a78f2b8323f8121d452408f2d48394_xlarge.jpg)
![画像6: Golfgang Nr.308:Concept R](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2024/05/21/f71bc57bbe9d80b304064b18eca8b458bc3e5be2.jpg)
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます