■Golf ■All generation ■1/1

連載301回目。

画像: 想い出が多すぎて絞れないのでコラージュしました。

想い出が多すぎて絞れないのでコラージュしました。

編集部からアイデアをいただき、今回は1/1スケール、現在の実車のお話をさせていただきます。

免許取得以来、愛車として手に入れたクルマは全てがゴルフ。世代的には、Golf1、2、4、5、7、と所有してきて、現在所有しているGolfは絶賛レストア中の2台を含めて…5台です。

色々乗るならキャラの違うクルマを選ぶのがまともな道かと思われますが、ひとくちにGolfと言っても個性いろいろなのは皆さまご存知の通り、私の現在のラインナップは、初代Golf(1980)、初代Golf Cabrio(1992)、Golf7 GTI (2015)、Golf1 Caddy、Golf1 Caddy Camperで、ノーマルのハッチバックにオープン、トラックにキャンパー、そしてちゃんとエアコンの効くGTIと、割とバランスの良い5 台、何気にGolf1のボディバリエーションはコンプリート(2ドア除く)なのです。

初代カブリオは30年、初代Golfはすでに20年以上乗っていますので、それはもういろんな想い出があります。日々のご近所ドライブから、娘の誕生から、湘南への引っ越しから、さまざまな人生の出来事をともにする傍ら、国内各地への旅やツーリングなどなど、2台合わせると25万キロ以上を大きな事故もなく走り抜けてきました。

カブリオは現在も快調で、数年前にはさすがにホツレが無視できなくなった幌をDIYで張り替え、ハッチバックは、通称ミズイロ号として雑誌やメディアに取り上げていただいてきましたが、こちらも主治医さまのおかげで絶好調です。

ミズイロ号の想い出で特筆すべきものは、なんと言っても天井に入っている、かのジョルジェット・ジュジャーロ(ジウジアーロ)氏直筆のサイン。

これは私のGolf趣味人生のひとつのクライマックスと言っていいでしょう。

Golf7が日本に導入された2013年、プレス発表イベントが代々木体育館で行われました。ご縁あってこの日のプロデュースさせていただいた私は、友人たちの協力を得て20台ほどの歴代ゴルフを会場に並べ、新型ゴルフの歓迎セレモニーを実施、開始前の会場でマエストロにご挨拶することが叶いました。

この時は、Golf7のデザインを手がけたヴァルター・デ・シルヴァも来日。

制作に関わらせていただいたポスターには、お二方からサインをいただき家宝となっています。

画像: 1にジュジャーロ氏、7にシルヴァ氏のサイン。

1にジュジャーロ氏、7にシルヴァ氏のサイン。

このタイミングでGolf5 GTIから新型7のGTIに乗り換えました。デ・シルヴァ氏の監修したボディラインは今見てもとても美しいです。私は、旧いGolfも日常的に走らせますし、遠出にも使います。

20年以上一緒だと、だいたいのトラブルは経験済み、多少のことは起きても完全に不動になることは滅多にありませんでした。しかし車齢的には30〜40年という2台、数えるほどしかないとはいえ、途方にくれたこともあるのです。中でも最大のピンチは、ミズイロ号がトンネルの中で息絶えてしまったこと。

ハザードも点かぬくらいバッテリーが完全に干上がり、なすすべもなくトンネル内停車。

これにはさしもの私も焦りました。幸い後続車がいなかったので三角板を出し、クルマから降り押していると、気がついた後続車の方が手伝ってくださり、命からがらトンネルの外へ。安全なところまで移動の上、積載車を待ったのでした。

この話にはもうひとつエピソードがあって、実はこの時、ミズイロ号のトランクルームは救援物資で一杯だったのです。令和元年の夏は台風被害のひどい年でした。台風19号によって被災した房総半島は、ツーリングなどでよく訪れる土地ということもあって、支援物資を届けに行くところだったのです。

しかし、千葉に入って館山を目指している道中での立ち往生。通常は工場へ直行する積載車も、事情を聞いて館山市役所を経由してくださったのです。おそらく、ローダーに載ったクルマで救援物資を運び込んだのは私くらいでしょう…。助けに行ったつもりが助けられてしまい、大変申し訳なかったという想い出です。

原因はオルターネーター(発電機)のベルト緩み。発電不良から、電気を全て使い切ってしまった末の立ち往生でした。

そんなこんなで、ずっとGolfと人生を走っている私ですが、2023年は2台のGolf(Caddy)を個人輸入するという、自分的には自動車趣味の一線を超えた記念すべき年に。これで、丸目のGolf1顔が4台になりました。

画像: 現在のラインナップをミニチュアで。

現在のラインナップをミニチュアで。

新しく加わった2台に関しては、ここには書ききれぬ出来事が日々量産中です。

想い出たくさん、ご縁もたくさん。Golfとの日々は、まだまだ続きます。

画像: Golfgang Nr.301

das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます

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