■Golf Caddy ■3D print ■1/64
![画像1: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/9ed99a32af6cbe4a0ffcc43e587a929fae425cba_xlarge.jpg)
この度、2台のVWを個人輸入しました。
ドイツからは、Golf1 のピックアップトラック版であるCaddyを、オーストリアからは、そのCaddyをベースにしたキャンピングカーを輸入しました。
きっかけは8年前。
偶然目にしたゴルフ顔のキャンピングカーの写真に一目惚れし、以来ずっと探していたのですが、40年も前のクルマだし、ネットにも情報がほとんどありませんでした。
当然売り物など出ているはずもなく、実物を手に入れるのはほぼ不可能、と思い至りベース車となるCaddyを手に入れて自作しようと動いていたのです。
ところが、オーストリアの知人からCaddyを買うことにして、その輸入のためにコンテナを手配していたところに、なんとこのキャンピングカーが売りに出た...というミラクルな展開。
行きがかり上2台を輸入することに相成りました。
実車を手に入れると、ミニチュアが欲しくなるのは必然……。
ごちゃまぜに書くとややこしいので、その2台について別々に書きます。
まず、ベースにしようとしていた素のCaddyの方は、色違いのドアやフェンダーがついたチャーミングな姿で上陸。
![画像2: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/d3818c44b2f0b15d300b50712381da4c5c668e19_xlarge.jpg)
実はこのCaddyは、全部バラされてシャシーの状態で20年間倉庫に眠っていました。
サビがまったくない奇跡のシャシーが売りなのですが、そのまま輸入してしまうと「自動車として登録できない」という通関上の壁があって、一度クルマの姿に戻してもらったという経緯があります。外装に関してはどうせレストアするので、ストックされていた他のGolfのボディパネルをまとってやってきました。
最終的にはきちんとした純正ボディカラーに塗ってもらうので、このパッチワーク姿はミニチュアで残そうと、3Dプリンターで作ったモデルに着色しました。
![画像3: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/cb1bed2fcfa0c4f8d9475cc26276ac148966a024_xlarge.jpg)
![画像4: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/27c6896335887891361ce481378373f7dbd7622a_xlarge.jpg)
Caddyキャンパーの方は、ドイツのBischofberger(ビショフベルガー)が14台だけ作ったたというかなりマイナーなクルマ。当然ミニチュアカーが存在するわけでもなく、こちらも3Dプリンターで作成。
![画像5: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/ed490b70e5e5e543321f3729ac46f3e3a915cb7e_xlarge.jpg)
初めはタイヤまで一体化して造形したのですが、色の塗り分けが大変なのでタイヤとフロントグリルは別パーツにしています。この丸みを帯びたキャンパーシェルが、ベースのCaddyとスムーズに一体化しているスタイルがとても魅力的で、ポップアップルーフをあげると室内はかなり広く、ベッドは4人分!あります。
こちらの実車はディーゼルエンジンだったため、目下、ガソリンエンジンに換装中です。
![画像6: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/c05347c0c54509a40642ca9bd4facd3457cc12b5_xlarge.jpg)
まだまだ、ナンバーを取って自由に走れるまでには時間がかかりますが、大好きな初代Golfをベースにしたキャンピングカー、焦らずレストアしていきたいと思います。
ミニチュアは一人で完成できますが、1/1はそうは行きません。
![画像7: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/18d1867f55280fcd821740af5e6a56e14ed0dfc9_xlarge.jpg)
Caddyは兵庫県尼崎市のVW認定工場「中央自動車鈑金工業所」さんで、純正塗料”R-M”メーカーのBASFさんと、ドライアイス洗浄のグリーンテックさんのご協力を得てレストアが始まっています。
Caddyキャンパーの方は、大阪府茨木市の 空冷VWショップCHELMさんが、移植用エンジンが動かない!という想定外の事態と格闘中。
![画像8: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/924cabce78fdfb2aa9d23946daf6a59a75761e42_xlarge.jpg)
こうしてつながる人の縁もまた、VWがもたらしてくれたかけがえのないもの。
たくさんの人に感謝です。
![画像9: Golfgang Nr.299:Golf Caddy](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783350/rc/2023/09/25/f51b928c271fd9aaf50aa050cc47d2a2e0b973b7.jpg)
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。