フォルクスワーゲン グループは3月6日、2022年に堅調な業績を達成し、継続的なサプライチェーンの混乱と原材料およびエネルギーコストの上昇による逆風にもかかわらず、収益性を改善することに成功と発表した。

画像: フォルクスワーゲン グループ、2023年には大幅な販売台数の増加を予測

これは、価格設定に対する厳格な規律の継続、コストの改善、力強い製品ミックスにより、特別項目計上前の営業利益が25億ユーロ増加して225億ユーロになったことが貢献しているという。

グループは、成功裏に行われたポルシェの新規株式公開(IPO)、グループのバッテリー会社であるPowerCoの立ち上げ(ザルツギッターで最初のバッテリーセル ギガファクトリーの起工式を実施)、米国で開始された電気自動車「ID.4」の生産、中国での競争力をさらに強化するためのHorizon Roboticsとのパートナーシップ締結などにより、2022年における戦略の実行を大きく前進させている。

・2021年の45万2,800台に対して、57万2,100台のバッテリー式EVをユーザーに納車

・EVのシェアは前年の5.1%から6.9%に上昇

・グループは、ヨーロッパでEVの市場リーダーの座を維持し、米国では4位、中国ではEVの販売台数が68%増加

・供給不足と一時的な生産停止により、全体の販売台数は前年比7%減の830万台

・西ヨーロッパにおけるバックオーダーは180万台の高水準を維持し、そのうち31万台がEV

・売上高は前年比12%増の2,792億ユーロ、販売台数の減少は、製品ミックスのプラス効果と価格設定によって相殺、バックオーダー数は180万台の高水準を維持

・特別項目計上前営業利益は前年比13%増加して225億ユーロ、力強い製品ミックスと価格設定により、営業利益率は8.1%に改善

・自動車部門の純流動性資産は、ポルシェの新規株式公開(IPO)による161億ユーロを含めて430億ユーロに改善、ネットキャッシュフローは48億ユーロで、純流動性の強化に貢献

・2022年におけるバッテリー式電気自動車(BEV)の販売台数は前年比26%増となる57万2,100台で、グループ全体の販売台数の7%に増加、フォルクスワーゲン グループは、2025年に総販売台数の20%、2030年には50%のBEVシェアを目指す

・取締役会と監査役会は、普通株1株あたり8.70ユーロ、優先株1株あたり8.76ユーロの配当を提案、配当性向は29.4%(2021年:25.4%)に増加

・グループの2023年の見通し:販売台数は約950万台に増加すると予想、売上高は現在の高水準の受注残高を受けて10~15%増加し、営業利益率は7.5~8.5%の範囲になり、ネットキャッシュフローは大幅に増加する見込み

・フォルクスワーゲン グループCFO兼COO アルノ アントリッツ氏:「本日発表した財務結果は、私たちが継続的に戦略を実行するための強固な財務基盤を有している確固たる証拠を示しています」

(Text Toru Matsumura)

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