■Caddy Maxi ■ERA MYTH/時代神話集團有限公司 ■Hong Kong ■1/64
「DOG SECTION」という部署がロンドン警察にはあるのですね。
今回のミニカーは、フォルクスワーゲン・キャディ。ブルー&イエローのほうがロンドン警察仕様、赤帯の方は香港警察仕様で、ロンドン警察のパッケージにはシベリアンハスキーのフィギュアが付属しています。
現在、ロンドン警察のDOG SECTIONには、爆発物や薬物などの捜索に駆り出される警察犬が64匹所属しているとのこと。webを見てみると犬種はさまざまのようです。
さて、このキャディという名前、そもそもは北米で開発された初代ゴルフベースのトラック、ラビットピックアップが欧州に導入されたときのモデル名でした。
その後、ポロやシュコダのモデルをベースとしたものを経て、2005年の3代目登場時に、独立した“キャディ”という車種に昇格。このときからピックアップは姿を消してバン形状になり、乗用車仕様の”ライフ”と全長が長い”マキシ”という2タイプのボディバリエーションになりました。
このミニカーはテールランプその他の形状から2015年頃、3代目の“キャディ マキシ”のようです。メーカーは、時代神話集團、という漢字表記がかっこいいERA MYTH。香港にある1/64ダイキャストミニカーのメーカーで、ラインナップには レクサスのパトカーやハイエースの道路作業車など、働くクルマが多いですね。
今回の2台は、後部ドアの形状がつくりわけられていて、ロンドン警察仕様は開閉可能な跳ね上げ式のテールゲート、香港警察仕様は観音開きですが、こちらは開きません。
いっぽう香港バージョンは、フロントガラスを含むすべての窓が防護ネット入りのものになっており、カラーコーンが同梱されるなど、コストをかけても丁寧につくりわけているメーカーの姿勢に敬意を表します。
フォルクスワーゲンの中でもなかなか地味な車種ですが、こうなると実車でラインナップされているキャンパー仕様のミニカーもほしくなります。
das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西でつくられてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。