先日、プレス試乗会で確認できなかった「ゴルフeTSI Active」の燃費をチェックしました!
今回お借りしたのは、ライムイエローメタリックのボディカラーが鮮やかなゴルフeTSI Active。これに、Discover Proパッケージとテクノロジーパッケージが装着されています。
その印象は上記のレポートをご覧いただくとして、ゴルフ7オーナーの私としては、気になる進化がいくつかあります。
まずはメーター。走行データの表示を選択すると、平均燃費、平均速度、走行時間、走行距離を一覧で見ることができます。これに対して、ゴルフ7はそれぞれの項目は表示できるものの、一覧表示することはできませんでした。広い表示エリアに1項目だけというのはなんとももったいないと思っていただけに、これはうれしい!
その一方で、ゴルフ8では“トリップメーター”がなくなったのです! 走った距離は走行データを見ればわかるだろうということかもしれませんが、慣れ親しんだトリップメーターが消えたことに戸惑いを覚える人は少なくないのでは!?
細かいところでは、iPhoneと車両をつなぐ「CarPlay」を使用する際、再生中の音楽の情報がメーターに表示されるようになったのもうらやましいところです。最近のモデルでは曲名表示に対応しているものが多いのですが、ゴルフ7では非対応なのです。
ところで、今回導入されたゴルフ8は、1.0 eTSIを搭載するゴルフeTSI Activeと「ゴルフeTSI Active Basic」、1.5 eTSIの「ゴルフeTSI Style」と「ゴルフeTSI R-Line」に48V電源システムとマイルドハイブリッドシステムが採用されています。それを構成する重要なアイテムがリチウムイオンバッテリーなのですが、運転席の下に潜んでいました。
左ハンドル仕様のイラストを見るとやはり右側にあるので、ドライバーとの重量バランスを考えてこの位置に置かれているのでしょうか? なお、左側の少し小さめの箱は、12Vと48Vとを変換するDC/DCコンバーターです。
DSGが搭載される車両では、走行中にアクセルペダルを離すと、エンジンブレーキを効かせずに惰力走行する「コースティング」の機能が搭載されています。さらに、マイルドハイブリッドシステム搭載車では、コースティング時にエンジンをオフにして燃費を稼いでいます。
ゴルフeTSI Activeにもこの機能が搭載され、アクセルペダルをオフにすると頻繁にコースティングが作動するのですが、エンジンブレーキが効かないことに違和感があったり、不安を抱く人も多いのではないでしょうか?
もしコースティング機能を利用したくなければ、セレクターレーバーで「S」を選ぶか、パドルを使ってマニュアルモードを選ぶことでコースティングが解除できます。
また、「D」で走行中にコースティングに切り替わった場合に、パドルの「-」を操作すると「D」のままでコースティングが解除されます。さらに「-」を操作するとマニュアルでギヤがシフトダウンできるので、より強いエンジンブレーキを得ることが可能です。
肝心の燃費ですが、高速巡航時の燃費があまりに優秀で驚いています。ゴルフeTSI Activeのカタログ燃費は、WLTCモード:18.6km/L、市街地モード:14.7km/L、郊外モード:19.1km/L、高速モード:20.6km/Lです。
比較的平坦な高速道路を制限速度の100km/h前後で巡航した際の燃費は23.7km/Lをマーク。ディーゼルエンジン並みの低燃費ですね!
一方、高速道路で巡航速度を75〜80km/hに抑えたところ、28.7km/Lと32.2km/Lという結果が出ました。さらにACCで75km/hに速度設定して走行したときは30.6km/Lをマーク。クルマまかせでも30km/L超を記録したのには驚きです! トラックと同じくらいのペースで走ることにはなりますが(笑)
ストップ&ゴーが少なくない郊外の道では、平均速度28km/hで14.6km/Lという結果に。走り方を工夫すればさらに燃費が伸ばせたかもしれませんが……。
ということで、1.5 eTSI搭載モデルを上回る燃費を実現する1.0 eTSIに、最新のエンジン技術と48Vマイルドハイブリッドシステムの威力を思い知らされました。
恐れ入りました(笑)
(Text & photos by Satoshi Ubukata)