「おいしい“カリーヴルスト”が食べられるキッチンカーを発見」という情報が気になって、とある平日の昼下がり、情報提供者のYさんとともに営業中のキッチンカーを訪ねてみました。そこで視界に入ってきたのは、フォルクスワーゲン バスのようなキッチンカーと赤のup!でした。
カリーヴルストは、ドイツの屋台などで販売されている人気のB級グルメ。ソーセージに甘めのケチャップとカレーパウダーがかけられたシンプルなスナックです。
ウォルフスブルクにあるフォルクスワーゲンの本社工場では、カリーヴルストが社員食堂の人気メニュー。自家製のソーセージに特製のソースをかけて提供されており、隣接するアウトシュッタットでも食べることができます。私もアウトシュタットを訪れると必ず食べるくらいお気に入りです。
日本ではなかなかありつけないカリーヴルストですが、このドイツのソウルフードをはじめ、ジャーマンドックやプレッツェルなどを移動販売しているのが「Glück Bude(グリュック ブーデ)」。そのメニューもさることながら、フォルクスワーゲン バス風のキッチンカーとそれを牽引するup!の組み合わせは、見過ごすわけにはいきません(笑)
ふだんはランチタイムに湘南を中心に営業しているGlück Bude、この日は藤沢のスーパーの敷地内で営業していました。
“幸せの屋台”という意味のGlück Budeを切り盛りしている吉岡さんは、「以前、ドイツ料理をやっていたことがあって、ドイツも好きということで、カリーヴルストを出すお店を始めました。ちょうど1年くらいになります」と教えてくれました。
吉岡さんがキッチンカーとして選んだのが、レトロなデザインが目を惹くイギリス発祥の「DUB BOX」というトレーラー。これをキッチンカーとして日本で使っているのはGlück Budeを含めてわずか2台とのことですが、とても雰囲気があります。
赤の「high up!」は、DUB BOXを手に入れる前から吉岡さんが愛用しているクルマで、「キッチンカーを引っ張れちゃうのがすごいなぁと思います。坂はきついですけど、普通の道なら十分いけますよ」(吉岡さん)
驚いたのは吉岡さんが「up! GTI」も所有していること。high up!のフェンダーに貼られたウォルフスブルクのバッジなど、さりげないこだわりは只者ではないと思っていましたが、up!2台持ちというファンにははじめて出逢いました!
神奈川を代表するブランド豚「高座豚」でつくったソーセージと、湘南で採れたトマトでつくったソースを使うこだわりの「湘南カリーヴルスト」は、ドイツのものよりソースの甘さを控えることで、より美味しく食べやすい仕上がり。これに、一番人気の「ジャーマンドック」や、「キーマソーセージライス」などを組み合わせれば、幸せなランチになることまちがいなし!
もちろんお味も、リピートしたくなるおいしさで、皆さんも出店中のGlück Budeを見かけたら、ぜひお見逃しなく!
営業場所や時間はGlück BudeのSNSをチェックしてみてください。
(Text by Satoshi Ubukata)