2021年2月4日、東京では、統計を取り始めてから最も早く「春一番」が吹きました。この“春”という言葉を聞くと、いつもオープンカーがほしくてうずうずしてきます。
これまで3台のオープンカーと暮らした過去がありますが、春先に限らず、雨の日と真夏の昼間以外はオープンカー日和だと思っている私。日本のような気候だって、いくらでもオープンエアモータリングは楽しめます。なかでも、爽快に走れるのが春先とあって、さっそく今シーズンも“オープンカーほしい病”が発症しました。
ドイツ車では、「ニュービートル・カブリオレ」と「ボクスター」を所有したことがあります。ニュービートル・カブリオレは、日本発売前にフォルクスワーゲンのメキシコ工場でその姿を見てほしくなり、日本発売と同時に手に入れてしまったという想い出のクルマです。
リヤシートにウインドディフレクターを立て、サイドウインドーを上げれば、意外に風の巻き込みが少なく、冬でもさほど寒い思いをしないで済むんです。決して速くはありませんでしたが、ドライブが楽しいクルマでした。
ただ、これから手に入れるとなると、世代の新しい「ザ・ビートル・カブリオレ」のほうが現実的ですよね。値段はそれなりにしますが、認定中古車にも選択肢があるのは助かります。
一方、認定中古車としては手に入らないものの、手頃な値段が魅力なのが「ゴルフカブリオレ」。さすがに初代は値段が上がってしまって手を出しにくいですが、中身はゴルフ3で、顔がゴルフ4のゴルフカブリオレなら、リーズナブルな価格で売りに出ています。
ゴルフ4顔のカブリオレも、むかしドイツの「カルマン」で組み立てる様子を見て、強烈にほしくなった一台でした。オープン時にBピラーが残る“ストロベリーバスケット”スタイルも案外好きで、程度が良い個体があればいまでも手に入れたいと思うクルマです。
その点、安心して乗れそうなのがゴルフ6カブリオレ。台数は少ないものの、まだ認定中古車で見つけることが可能です。ザ・ビートル・カブリオレに比べて価格が安いのも魅力です。実は、歴代ゴルフのなかで、ゴルフ6だけは手に入れたことがないので、この機会にゴルフ6を……というのもいいかもしれません(笑)
フォルクスワーゲンのオープンカーのなかで、変わり種が「イオス」。ゴルフ5時代に登場したクーペカブリオレで、ソフトトップではなく、リトラクタブル・ハードトップを採用しているのが特徴です。
デザインはゴルフカブリオレのほうが好みですが、このイオスはルーフを全開するだけでなく、スライディングルーフを開けて楽しめるのがうれしいところ。それに、スライディングルーフのおかげで、雨の日でもあまり暗い気持ちにならないのがいいんですよね!
某中古車サイトを見ていたら、この変わり種オープンカーのイオスに興味が湧いてきてしまった私。さっそく、店を覗きに行こうかな(笑)
(Text by Satoshi Ubukata)