090813-Highway-01.jpgいっときのガラガラが懐かしく思えるほど、最近の高速道路は交通量が多くなっています。夏休みの真っ只中ということもあって、平日でも流れが遅く、マナーの悪いドライバーが目立ちます。
先日も、平日に東北道の東京〜郡山間を往復したのですが、追い越し車線をのんびり走るクルマを、左側の走行車線から抜いていくという場面に何度も出くわしました。抜くほうも抜かれるほうも、どっちもどっちですが、見ていて気持ちがいいものではありませんし、無理な割り込みなどで、ヒヤッとさせられることも少なくありません。

そんな不愉快で危険な状況を避けることが、自分を守るうえでは重要です。「オレは走行車線から抜いたりしない」と思っている人は多いでしょうが、一方、ついつい追い越し車線をキープして、"ペースカー"になってはいませんか?

追い越し車線は、その名のとおり、追い越しのために使うレーンです。追い越しが終わったら走行レーンに戻るのがルール。ところが、走行レーンが空いているにもかかわらず追い越し車線を走り続けたり、走行レーンと同じくらいか、むしろ、走行レーンよりも遅いスピードで追い越し車線を走るクルマが跡を絶ちません。その点、ドイツのアウトバーンは、日本とは比較にならないほどマナーが徹底しています。アウトバーンが走りやすい理由のひとつは、ここにあります。

日本でもこのルールをぜひ徹底してほしいと思いますし、スピード違反よりも、むしろこのマナーの悪いドライバーを取り締まってほしいくらいです。ついでにいえば、上り勾配では大型車が追い越し車線を走るのを禁止してほしい。アウトバーンのようにね。

それはさておき、僕の走り方は、比較的ドイツ流に近いと思います。(1)追い越しが終わったらすぐに走行車線に戻る(2)追い越し中でも、自分より速いクルマがうしろから近づいてきたら素直に道を空ける、というのが基本です。とくに(2)は自分を守るためにもぜひ気をつけたいところです。

後続車がいるのに追い越し車線をキープしているばかりに、後続車にあおられるのは不愉快です。左から抜かれるのもいい気持ちはしませんが、そういう状況をつくってしまうのは、実は自分にも非があるわけで、決して褒められたものではないのです。追い越し車線で先頭を走っているという状況も、裏を返せば自分が流れを乱している証拠です。

「スピード違反のオマエから、法定速度で走っているオレが文句をいわれる筋合いはない!」と開き直る人もいるでしょうが、そのオマエにオカマでもほられたら、時間もお金も無駄ですし、ケガでもしたら大変ですから、ここはひとつ大人になって道を譲るか、あるいは覚悟を決めてスピードを上げるか、はっきりと態度を決めることが大切です。

うしろから近づいてくるのが官憲の車両ということもよくあります。スピード違反はもちろんのこと、むやみに追い越し車線をキープするのも取り締まりの対象ですから、減点や免停、不用意な出費を防ぐうえでも(!?)、(2)はおおいに役に立つはずです。それ以前に、後方の確認を怠ることのないように。

一方、追い越し車線をのんびり走る先行車に対しては、どいてくれるのを待つよりほかありません。あきらめがカンジンですよ。

こういう走り方を日頃から実践していれば、いざドイツのアウトバーンを走るときでもマナーよく振る舞えると思います。せっかくドイツ車に乗っているんですから、マナーもドイツ流でいきたいものですね!

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