おくればせながら、あけましておめでとうございます。
今年は寅年。ということで、本当は黄色と黒の縞々ティグアンを載せたかったんですが(笑)、そんなティグアンが見つからなかったので、「フォルクスワーゲン スケートリンク」に展示されているティグアンの写真を載せてみました。
ちなみに、競合サイト(!?)のwebCGでは、2010年初のインプレッションとして、ティグアンR-Lineの記事(実は僕の試乗記なんですが)を掲載しています。寅年ということで狙ったのでしょうか!?
まあ、それはさておき、年明け早々、僕にとってはショッキングなニュースが飛び込んできました。自動車専門誌「NAVI」の休刊です。昨年12月に編集長が変わり、1月26日発売の3月号で誌面リニューアルを予定していたくらいでしたから、あまりの突然の出来事に「どうして?」というのが正直な気持ちです。
確かに、2008年のリーマンショック以降、自動車販売数の減少や、それにともなう自動車メーカーの広告費削減などのあおりをうけて、自動車雑誌が厳しい状況にあることは、身をもって感じていました。それ以前に、クルマに興味を持つ人が減っているという状況があります。それでも、古巣の「カーグラフィック」とその姉妹誌のNAVIは、他がコケても生き延びるだろうと高をくくっていました。そのぶん、僕のショックは人一倍大きいかもしれません。
このところ、長年続いた雑誌の休刊が相次いでいます。そうなると、「もはや紙媒体の未来はない」みたいな意見がもっともらしく思えてくるでしょう。もちろん、インターネット全盛のいま、PCやケータイで手に入る情報はたくさんありますし、僕自身も、以前に比べたら、めっきり雑誌を買う数が減りましたから、紙媒体への依存度が下がっているのは事実です。しかも、有料の紙媒体に対して、インターネット上の情報はその多くが無料で提供されるわけですから、財布の紐が堅いいまのご時世では、ますます紙媒体は厳しい状況に追い込まれているに違いありません。
それでも、紙媒体には紙媒体の、ネットにはネットの良さがあり、これからも紙媒体は生き残ると僕は思います。しかし、そのためには、紙媒体の内容がネット以上に魅力的である必要があるわけで、それがたとえば内容の深さであったり、誌面の美しさであったりするのですが、それを忘れてしまっては紙媒体の価値は無いに等しい。一方、速報性や情報の多さでアドバンテージを持つインターネットメディアであっても、本当に意味のある中身がなければ、読み捨てられるだけ。自分は書き手として、何をすべきなのか?
そんな思いが頭の中をグルグル回っている2010年のはじめ、今年は何か新しいことをしなければと焦っている僕がいます。その気持ちが「8speed」や他のメディアにどう現われるかはわかりませんが、いままでになく気を引き締めて、でも、楽しく、仕事に取り組んでいきたいと思います。
というわけで、2010年もよろしくお願いします!