デトロイトショーで披露された......といっても、今年ではなく、去年のことなので、最近あまり話題には上りませんが、フォルクスワーゲンのこのコンセプトカーが、いまだにとても気になっています。
「コンセプト・ブルースポーツ」というこのクルマ、 ドアの直後にエアインテークがあることからもわかるように、ミッドシップのオープン2シーター。写真ではそれなりに存在感がありますが、全長はわずか3990mm! ポロよりも短いなんて信じられますか!?
"ブルースポーツ"というくらいですから、環境に優しいというのも大きなウリです。エンジンは、2L TDIで、最高出力こそ180psと、2.0 TSIに比べて少し控えめですが、トルクは350Nmで2.0 TSIを大きく上回ります。排ガスがクリーンなうえに、燃費が23.2km/Lというのもうれしい話です。 TDIだけでなく、TSI仕様もあるということで、登場が楽しみです。
このコンパクトスポーツにはポルシェブランドに(さらにアウディも)兄貴が存在するというもっぱらの噂で、そういう意味ではかつてのポルシェ914の再来ということになるんでしょうか!?
実際に3モデル揃ったら目移りしそう(笑) 実物を見たら、アウディにコロッといきそうな気もしますが、それはともかく、手頃な価格で、低燃費、そしてもちろん魅力的なスポーツカーが登場してくれたら、停滞(後退!?)気味のクルマ市場が再び輝きを取り戻すのではないかと、期待してしまいます。
最近、どんなに速くても、どんなに大きく立派でも、あまりにガソリンをガバガバ飲み込むクルマだと、心からドライビングが楽しめません。多少パフォーマンスは劣っても、燃費のいいクルマに乗っているほうが気分はいい。その点、最近のフォルクスワーゲンやアウディは、燃費と走りを両立するから安心なんですが。
このコンセプト・ブルースポーツも、コンパクトで軽いから、大きなエンジンは必要なく、低燃費が期待できます。もちろん走りも、いまのフォルクスワーゲンとアウディに、ポルシェのテクノロジーが加わるわけですから、エキサイティングに違いありません。そんなスポーツカーなら、心からドライビングが楽しめそう......というわけで、このクルマの市販化を首をなが〜くして待っています。