110330-GolfBM-01.jpgゴルフ・ブルーモーションをドイツで試乗しました。ただし、乗ったのは2010年の7月......。

ずいぶん前の話でスイマセン!


"塩漬け"の期間が長くなってゴメンなさい! いつか出そうと思いながらも、"ちょい乗り"だったので【試乗記】としてレポートできるレベルではなく、つい先延ばしにしていました。

さて、最近では日本にも「シャランTSIコンフォートライン ブルーモーションテクノロジー」とか「トゥアレグV6  ブルーモーションテクノロジー」など、"ブルーモーションテクノロジー"と銘打ったモデルが導入されはじめています。これらは、アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムといった低燃費技術を搭載したクルマであり、各モデルのなかで低燃費のグレードに設定されています。

ドイツではゴルフにもブルーモーションテクノロジー仕様があり、1.2 TSI(105ps)と1.6 TDI(105ps)、そして、2.0 TDI(140ps)搭載モデルに用意があります。たとえば、「ゴルフ1.6 TDIブルーモーションテクノロジー(5MT)」の場合、100km走行あたりの燃料消費率はなんと4.1L! これはすごい。

しかし、上には上があって、フォルクスワーゲンはさらに燃費を追求したモデルとして、「ゴルフ・ブルーモーション」を販売しています。こちらは、1.6 TDI(105ps)+5MTのみの設定で、前述の低燃費技術に加えて、低ころがり抵抗タイヤやエアロパーツなどの装着により、100km走行あたりの燃料消費率は3.8Lを実現しました。

110330-GolfBM-02.jpg試乗したのはゴルフで最も低燃費を誇る、このゴルフ・ブルーモーションです。TDIエンジンは、105psの最高出力を4400rpmで発生。一方、250Nmの最大トルクを1500〜2500rpmで絞り出します。
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低燃費狙いのモデルといっても、フロントとサイドのエアロパーツは「R-Line」仕様ですし、リアスポイラーはGTI用を拝借していますから、見た目は実にスポーティにまとまっています。インテリアも、シートに専用のブルーの素材が施されていて、むしろノーマルよりも魅力的に見えます。

カンジンの走りはというと、これがなかなかスポーティ。装着されるタイヤは195/65R15とおとなしいサイズで、足まわりに関してもとくに説明はありませんでしたが、乗ってみると、スポーツサスか!?と思えるほどに引き締まった味付けで、アウトバーンを飛ばすにはもってこい! それでいて、乗り心地がつらいわけではなく、ハイスピードで長距離を移動するには理想的なセッティングといえます。

1.6LのTDIエンジンは、パワーこそ105psと控えめな数字ですが、クルマの加速はパワーではなくトルクで決まるのはいうまでもありません。250Nm(25.5kgm)の最大トルクは、1.4Lツインチャージャーを上回る数字で、これで物足りないわけがありません。この日は3人乗車(大人)でドライブしましたが、レブカウンターが1500rpmを回ったあたりから力強い加速を示し、その実力の高さを見せつけられました

特筆すべきは高速での静粛性。5速160km/h巡航時の回転はわずか3000rpm。これぞディーゼルのアドバンテージ。アウトバーンを突っ走るときに、この低い回転が、ドライバーの疲労を少なくするのはいうまでもありません。

燃費は測っていませんが、55Lタンクを満タンにすれば1000kmも夢ではないはずです。

最近は、日本にディーゼルモデルを入れるという話が全然聞こえなくなり、僕としては寂しいかぎりです。せめて、1.2 TSIにブルーモーションテクノロジー仕様を、欲をいえばこのスポーティなスタイルで導入してくれたらいいのになぁ。

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