150817-GTI-2.jpgお盆休み、皆さんいかがお過ごしでしたか?

私はこんなクルマと一緒でした......日本上陸ほやほやの「ポロGTI 6MT」です!
6月11日からポロGTI、ゴルフGTI、そして、ゴルフRのマニュアルの受注が始まったのは150817-GTI-00.jpg
実車を見て唖然としたのは......これがポロGTIのシフトレバーですか!?

実はゴルフボール型のシフトレバーを勝手にイメージしていました。そもそもポロなんだからゴルフボールはないだろう......と自分に突っこみを入れながらも、このシフトパターンのイラストは違和感ありすぎです(笑)

それはさておき、さっそくエンジンを始動し、クラッチペダルを踏んで、シフトレバーを左手奥に送り込みます。クラッチペダルは軽め。シフトレバーはFR車のようなカチッとした感触こそないものの、コクッと気持ちよくゲートに入っていきます。

まずはアクセルペダルを踏まずにクラッチを優しく繋ぐと、難なくクルマが発進します。さすが1.8 TSIエンジン、低回転から余裕があります。

クルマが動き出したところでアクセルペダルを軽く踏むと......おやっ、DSG仕様よりもレスポンスがいい!? いやっ、DSG仕様も低回転からとてもレスポンスよく加速するんですが、この6MT仕様はそれに輪をかけて活発な印象なんですよ! これは楽しい!

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とりあえず街中では2000rpmを目安にポンポンとシフトアップしていきます。1500rpmを割ってもトルクは十分。6速、60km/h走行時のエンジン回転数は約1300rpmですが、これでもラクに巡航できるほどです。

もちろん、この1.8 TSIの美味しいところはさらに上の回転で、2000rpmを超えたあたりから勢いが増していき、3000rpm手前くらいからはさらに一段上の力強い加速が味わえます。

高速道路の合流や追い越しといった場面でも3000rpmまで回せば十分な加速を見せてくれます。そして、首都高速の合流やここぞという場面でアクセルペダルを奥まで踏み込むと、6000rpmを超えてもなお力強い加速が続き、1240kgのポロGTIはあっというまに他のクルマをリードするスピード! まあ、気持ちいいのなんの(笑)

DSG仕様とMT仕様とでは、最高出力は192psと同じ数字ですが、最大トルクはそれぞれ250Nmと320Nmで70Nmの差があります。回転計上のレッドゾーンはともに7300rpmですが、DSG仕様では6400rpmでレブリミッターが作動するのに対して、MTでは6800rpmまで伸びるところも見逃せません。MT仕様のGTIは70Nmのアドバンテージとともに、より力強くスポーティな加速と爽快なフィーリングを手にいれたというわけです。

150817-GTI-3.jpgところでMT、DSGともに、最新のポロGTIには「スポーツセレクト」が装着されています。これはサスペンションのセッティングを「ノーマル」と「スポーツ」の2段階で変更可能というものです。
ポロGTIはノーマルでもやや硬めの乗り心地を示しますが、それでも街乗りで十分許容できるレベル。一方、スポーツにすると明らかにハードなセッティングになり、高速でも持てあますほど。今回はワインディングロードやサーキットで試す機会はありませんでしたが、そういった状況では真価を発揮しそうなモードです。

走りには直接関係ありませんが、面白いのがアイドリングストップ機構。DSGの場合、ブレーキを踏んでクルマが停止するとエンジンが止まり、ブレーキから足を離すとエンジンが再始動しますよね。一方、MTの場合は、クルマが停止し、ギヤをニュートラルに戻し、クラッチペダルから足を離したところでエンジンが止まります。そこからクラッチペダルを踏み込むとエンジンがすぐに再始動しますから、アイドリングストップがあるから出足がもたつくという心配がありません。

しかもこのアイドリングストップ機構に思わぬ副産物が! MTというとどうしても「エンスト」が気になってしまいますが、アイドリングストップが付いたMTでは少し気が楽です。というのも、もしエンストしても、クラッチペダルを踏んでやればエンジンが再始動するのです。これで、あわててイグニッションキーを回す必要はありませんね(笑)

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というわけで、ポロGTIを検討中の方で「どうしてもマニュアルはイヤ!」という人以外には絶対にオススメの6MT。お盆休みの前半、東名の大渋滞も走りましたが、さほど苦にはならず、それ以上に楽しいドライブでした。

そして、休みの後半には渋滞を避けてドライブに......と楽しみにしていたところ、突然の発熱でダウン......自宅で映画三昧の休みになってしまいましたとさ(涙)

それはそうと、2012年末、前VGJ社長の庄司さんに初めてお会いしたときに、「マニュアル入れましょうよ!」とお願いしたところ、「僕もそう考えているから楽しみにしてて!」と話したことを思い出しました。楽しいクルマをありがとう!

(Text by S.Ubukata)

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