150907-ACC-03.jpgスケジュールがうまくあわず、なかなか借用できなかった新型パサート。ようやく借りて、目指したのは高速の渋滞!?
新型パサートに搭載される新機能として、渋滞時追従支援システム「トラフィックアシスト」があります。これがどんなものなのかを試してみたかったんです。

最近のゴルフやパサートには便利な機能がいろいろ付いています。なかでも重宝するのがアダプティブクルーズコントロール(ACC)。クルーズコントロールに、先行車との距離を自動的に調節する機能を加えたもので、私もよく使っています......というか、一度使うとやめられません。

レーンキープアシストシステムもあるとうれしい機能。クルマが車線からはみだしそうになると、自動的にステアリングを操作して補正してくれます。高速道路のゆるいカーブならステアリングに軽く手を添えているだけで勝手に曲がってくれますから、これとACCを組み合わせると、ほぼ自動運転になります。

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ただ、これまでのレーンキープアシストシステムはある程度スピードが出ていないと作動しませんでした。パサートの場合もレーンキープアシストシステムが単独で使えるのは65km/h以上でした。

ところが、新型パサートではACCと併用すると、60km/h以下でもレーンキープアシストシステムが作動するようになりました。しかも、パサートのACCは渋滞時には先行車が停車するとそれに追従する"全車速追従機能"がついていますから、そうなると渋滞でも"半自動運転"が実現できるという触れ込みです。

150907-ACC-01.jpg写真は渋滞で停車しているときのメーターの様子。マルチアンクションインジケーターの下に、レーンキープアシストシステムが車線を認識し、作動していることを示すグリーンのサインで点いています。これまでのシステムでは停車時や低速では作動しませんでしたから、これは大きな進歩です。
で、実際に使ってみましたが、ステアリングに軽く手を添えていれば、システムがステアリングの補正を行ってくれます。

一方、条件が整った高速道路や自動車専用道路以外では、車線の状態によってはシステムが車線を見失うことがありますので、そうなるとステアリング補正が効かなくなりますから、注意が必要です。一般道や首都高などカーブがきつかったり、車線が認識しにくかったりするところでは決して頼らないように!

よそ見をしてついうっかりとか、疲れてうとうと......というときなどには危険回避の役に立ちそうなトラフィックアシストですが、あくまで主役はドライバーであることをお忘れなく!

(Text by S.Ubukata)

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