■ Golf
■ Autosculpt(England)
■ 1/92
■ Autosculpt(England)
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今回は、アカデミックな感じで、アルキメデスの原理から話を始めたいと思います。むかーし習いましたね、王様に純金の王冠作りを依頼された金細工師が、金をチョロまかして云々、って話です。なぜそんな話をするかというと、諸説あるのです。このミニチュアがいったいナニでできているのか。
たいていの商品説明ページには"Pewter"つまり、錫(スズ)、という記述があるのですが、何気に錫は高級品です。このミニチュアは、手に持つと金属の重さはなく、密度もない感じなのでかねてより怪しいと思っていましたが、どうやら実態は、レジン(樹脂)製のミニチュアに、錫合金の様なペイントを施しているらしいです。
私がこのゴルフ2を手にしたアンティークショップでは、「手づくりの彫刻だ」と紹介されたのですが。製造国のイギリスには、有名な錫の産地があるようで、彼の地のミニチュアとしては錫製と謳うのもむべなるかな、という感じではありますが。水冷VWでは他にも、初代ゴルフ、ゴルフカブリオ、渋いところでコラードなども存在します。
本当であれば錫は金属としては融点が低く、鉄よりはるかに低い温度(調べたら161度以上だそうです)でとろけるそうですが、レジンであれば、もっとはやくに溶解するのは目に見えているので火であぶって検証する勇気は持ち合わせておりません。
このミニチュアを作るのに使った同量の錫を用意して、ゴルフと天秤に載せ水に沈めてみればよいようですが、そんなことしなくても、明らかに軽いのです。
「これ、錫細工師を呼べ!」
このミニチュアを作るのに使った同量の錫を用意して、ゴルフと天秤に載せ水に沈めてみればよいようですが、そんなことしなくても、明らかに軽いのです。
「これ、錫細工師を呼べ!」
◆ das kleine Golfgang(ダス
クライネ ゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介してゆきます。