■ XL1
■ SPARK(China)
■ 1/43
■ 215/1000
東京から下関まで走って千数百円の燃料代で済む。道中のB級グルメをすべてA級グルメにできるような恐るべき燃費。
フォルクスワーゲンXL1。
こういう形のクルマは、たいていモーターショーで見て終わりなのですが、これは違うのです。市販車なのです。
実車のすごさを端的に表すなら、やはり燃料1リッターで111kmも走る、ということに尽きるでしょう。
フォルクスワーゲンは「1Lカー」のプロジェクトを2002年から追求していて、いくつものプロトタイプを経て今回欧州にて市販に踏み切るのは、800ccのディーゼルエンジンとモーターを組み合わせたディーゼルハイブリッド。
空気抵抗を減らすための工夫は、しずく型のボディだけでなく、バイクのように細いタイヤにも現れています。車重は795kg、二人乗りのボディサイズはゴルフよりひとまわり小柄です。
ミニカーは、レジン(樹脂)製ボディで、特徴的なガルウイングドアは残念ながら開きませんが、とても綺麗なパールメタリックのボディに精密なラインが彫られ、精緻な印象に仕上がっています。
ミニカーケースの台座にはシリアルナンバーがあり、Wolfsburgのショップで手にしたこの個体は215/1000とのこと。
実車には、シルバーやレッドのボディカラーもあるようです。
驚異的な燃費を誇るXL1ですが、車両価格はゴルフ三台分くらいとも予想されるようで、すべてがお財布に優しくなるのは、もう少し先の話かもしれません。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。