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■ Golf

■ FUJIMI(Japan)

■ 1/24

■ Plastic Model Kit

最近の子どもたちは、めっきりこの"プラモ"をつくらなくなったそうで......。

たしかに、キットのほかにも接着剤、ニッパー(切断工具)、塗料などいろいろ道具を揃えなくてはいけないし、説明書どおりに組み立ててもなかなか作例のように綺麗にはいかない、いま思えば子どもたちにはハードルの高い玩具でした。

でも、小さかったころ、プラモデル、という言葉には得もいわれぬ甘美な響きがあって、めったに買ってもらえないその魅惑の箱を開ける瞬間のときめきや、パーツをハサミ(ニッパーなんて知らなかった)で切り出し、接着剤で指は真っ白、窓には指紋の跡をつけながらもなんとか完成させた体験は、いまでもありありと想い出すことができます。

もちろん、その頃つくっていたのは、スーパーカーや戦車だったりしたのですが。このゴルフ3は、もう十数年前に組み立てたものです。
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大人だから(笑)塗装はスプレーだし、窓も汚さずに組み立てられるようになりました。でも、それはそれで、ホイールアーチのマスキングが難しかったり、ヘッドライトレンズの"合い"が気になったりと、やっぱり大人になっても満足いく仕上がりを得るのは難しいと悟ったのでした。

フジミ製のこのキットは、ゴルフ3の柔和なシルエットをよく再現しています。過度に細密すぎない質感も相まって、GTIとはいえ和やかな佇まいです。

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◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。

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