■ iroc/Scirocco/Corrado
■ iroc,Scirocco3 (Norev)
■ Scirocco1,Corrado (Minichamps)
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暖色系のミニカーが続いたから、というわけでもないですが、春めく若草色のクーペをご紹介。フォルクスワーゲンのクーペといえば、その源は「カルマン・ギア」まで遡りますが、水冷時代になってからは「シロッコ」という名で親しまれています。
シロッコは現在のモデルが3代目、途中、似たコンセプトの2ドアクーペ「コラード」を挟んでいますので、系譜的にはやや複雑ですが、ジウジアーロによる初代のデザインを受け継ぎ、いずれもウェッジシェイプ(くさび形)スタイルを纏っています。
アウディのように大胆なシングルフレームグリルのミニカーは「アイロック」というコンセプトカーで2006年に発表されました(Sciroccoの真ん中に"iroc"が隠れています)。
このボディカラーはヴァイパーグリーンと呼ばれ、初代にも同色の設定がありました。ヘリテージを重んじるウォルフスブルクの意思が感じられます。
その後、生産車としては2008年に登場。ゴルフ7も手がけたヴァルター・デ・シルバによって、フォルクスワーゲンらしいシンプルなグリルに変わりましたが、全体の雰囲気はコンセプトモデルのままですね。
ミニカーは、いずれもドア等の可動部のないディスプレイモデルですが、停まっていても疾走感あふれる各車の特徴をよく掴んでいます。
ミニチュアを並べれば、その一貫したコンセプトの連続性が一目瞭然というわけで、コラードも友情出演。
◆ das kleine Golfgang(ダス クライネゴルフガング)は、ゴルフのミニカー、"Golf玩具"にまつわるコラム。1974年に実車が誕生して以来、古今東西で作られてきたゴルフのミニカーたちの小さなボディに垣間見えるストーリーを、小さく紹介しています。101回目以降、ゴルフ以外の水冷VWも紹介していきます。