090525-Scirocco-01.jpgフォルクスワーゲン グループ ジャパンは、VWのコンパクトクーペ「シロッコ」を発表、本日から販売を開始した。



"砂漠の熱風"を意味するシロッコ(Scirocco)。1974年、ゴルフ1の発売に先駆けて発売されたこのコンパクトクーペは、81年までのシロッコ1と92年までのシロッコ2が、世界中で80万台のセールスを記録。日本でも約6500台が販売されている。

そのシロッコが17年ぶりに復活を果たした。日本ではゴルフ6に遅れての登場となったが、ヨーロッパではシロッコが新型ゴルフに先行する"しきたり"が守られ、2008年9月の発売からすでに1万5000台がデリバリーされたという。

090525-Scirocco-02.jpg新型シロッコの特徴は、ゴルフとは明らかに異なるそのフォルムだ。フロントマスクにはゴルフ6との強い絆が感じられるが、ワイド&ローのプロポーションやロングルーフ、張り出したフェンダーなどが、スポーティな雰囲気を強めている。
090525-Scirocco-10.jpg一方のインテリアもゴルフ6とは異なっていて、メーターパネルやセンターパネルはイオスに近いデザインを採用する。
090525-Scirocco-11.jpg後席にはセパレート式のシートを採用する。

乗車定員は4人となるが、ゴルフと同じ2575mmのホイールベースとリアエンドまで伸ばされたルーフのおかげで、後席はプラス2ではなく、大人2人が窮屈な思いをせずに移動可能なスペースが確保されている。
090525-Scirocco-04.jpgテールゲートを備えるラゲッジスペースは、通常時292L、後席を倒せば755リッターの容量を確保。クーペといえども、実用性は高そうだ。

エンジンは、1.4Lと2LのTSIを用意。1.4TSIは、ゴルフ6ハイラインに搭載される160ps仕様のツインチャージャーで、7段DSGとの組み合わせ。一方、2.0TSIは、ゴルフGTI用ではなく、ゴルフヴァリアントなどに搭載される新しい世代の2Lターボで、147kW(200ps)/5100〜6000rpm、280Nm/1700〜5000rpmの実力を持つ。こちらには6段DSGが組み合わされる。

ラインアップは1.4TSIを積む「シロッコTSI」と2.0TSIの「シロッコ2.0TSI」のふたつ。10・15モード燃費は15.8km/Lと13.2km/L。価格はそれぞれ392万円と447万円である。

090525-Scirocco-05.jpgサスペンションは、ゴルフGTI用をベースとしたスポーツサスペンションで、前マクファーソンストラット、後4リンクを採用する。2.0TSIには電子制御可変減衰力ダンパーのDCC(アダプティブシャシーコントロール)が装着される。
090525-Scirocco-06.jpg果たして乗り味はゴルフとは異なるのか? 近日中にインプレッションをお届けできる予定なので、お楽しみに!

(Text by S.Ubukata)








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