151026-WRC-01.jpg2015年10月22日〜10月25日、WRC第12戦ラリー・スペインが行われ、フォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンがWRC初優勝を遂げた。
ラリースペインは、バルセロナの南に位置するコスタ・ドラダを拠点に、23のSSで争われるラリー。23日がグラベル(未舗装路)、22日と24〜25日はターマック(舗装路)が舞台になる。

151026-WRC-02.jpg
初日のSS1でトップタイムをマークしたフォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェは、2日目、グラベルで苦戦しながらも、この日最終のSS9には首位を取り戻し、王者の貫禄を見せる。一方、同じフォルクスワーゲンのヤリ-マティ・ラトバラは4秒遅れの2位。アンドレアス・ミケルセンは首位から37秒4遅れの6位でこの日を終えた。

再びターマックでの戦いとなった3日目、オジェが8つのSSのうち5つでトップタイムを叩き出す走りで2位ラトバラとの差を54秒0まで広げることに。一方、ミケルセンは6位から3位までポジションを上げ、ラトバラとの差を2秒9に縮めてきた。

151026-WRC-04.jpg
そして最終日、ミケルセンはSS21でラトバラをかわして2位に浮上。残り2つのSSでもポジションを守り2位確定と思われたが、ここで波乱が......。首位のオジェが最終SSでクラッシュし、まさかのリタイヤとなったのだ。その結果、ミケルセンがラリー・スペインでWRC初優勝を手にすることになった。

151026-WRC-06.jpg
競技後にミケルセンは「WRCで総合優勝する瞬間をずっと待っていました。実際はオジェ選手のリタイアによる部分もありますが、重要なのは彼らにケガがなかったことです。とにかく、この勝利を皆で祝いたいと思います」とコメント。一方のオジェは「左コーナーでアウトにはらみ、ガードレールの支柱にヒットしてしまいました。リタイアは残念ですが、ミケルセン選手とフローネ選手がWRCでの初勝利を得られたことは、心からうれしく思います」とミケルセンの初優勝を祝福した。

フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは「信じられないような結末です。まずはミケルセン選手を祝福したいと思います。2 位のラトバラ選手もよく戦いました。最終SSでクラッシュしてしまったオジェ選手たちも無事でなによりです」と述べている。

次戦は最終戦のラリー・グレートブリテンが11月12日から15日に開催される。

(Text by S.Ubukata)

This article is a sponsored article by
''.