180214-Passat-01.jpg2018年2月14日、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、最新のディーゼル技術と排ガス浄化システムにより日本のポスト新長期排ガス規制に適合したクリーンディーゼル車「パサートTDI」「パサートヴァリアントTDI」を発売した。

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日本のディーゼル乗用車市場は2012年以降拡大傾向にあり、2017年は外国メーカー車の2割を超える台数が販売されている。この成長する市場に、フォルクスワーゲンが満を持して投入したのが「パサートTDI」「パサートヴァリアントTDI」だ。

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搭載される2.0 TDIエンジンは、MQBに基づいて開発された新世代のディーゼルエンジン。

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2Lの排気量から、最高出力140kW(190ps)/3500〜4000rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1900〜3300rpmを発揮する。注目はそのトルクの太さで、低回転から力強い加速が味わえる。

JC08モード燃費は20.6km/Lを達成し、59Lの燃料タンクを備えることから、計算上は1回の給油で1200km以上の走行が可能ということになる。

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高効率かつ低排出ガスの性能を実現するために、2.0 TDIエンジンにはさまざまなテクノロジーが投入されている。

コモンレール式燃料噴射システムは、約2000barの超高圧で燃料となる軽油を燃焼室に直接噴射。1サイクル中に複数回の分割噴射などを行い、NOxとPMの発生を抑えながら効率的な燃焼を実現する。

排ガス中のPMを吸着するためにDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)を採用。また、SCR(選択触媒還元)システムを搭載。尿素水溶水「AdBlue」を酸化触媒を通過した排ガスに噴射することでNOxを窒素(N2)と水(H20)に還元する。AdBlueは専用タンク(13L)に蓄えられ、1000km走行あたり1.5L程度消費する。

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排ガスをエンジンに還流させることで燃焼温度を下げ、NOxの発生を低減させるEGR(排気再循環)システムは、排ガスをターボの下流から取り出す低圧タイプとすることで、優れたエンジンレスポンスを実現するという。

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モデルバリエーションは、セダン、ヴァリアントのボディタイプに対し、充実した装備の「エレガンスライン」とその上級グレードの「ハイライン」をそれぞれ設定する。

下の写真はハイラインのインテリア。純正ナビゲーションシステム"Discover Pro"は標準装着。デジタルメータークラスター"Active Info Display"やダイナミックアシスト、アラウンドビューカメラ"Area View"などを含むオプションの「テクノロジーパッケージ」が選択可能だ。

一方、エレガンスラインには純正インフォテインメントシステム"Composition Media"が標準、Discover Proはオプションである。

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「Volkswagen オールイン・セーフティ」に基づき、運転支援システムも充実。プリクラッシュブレーキシステム"Front Assist"に加えて、アダプティブクルーズコントロール"ACC"、レーンキープアシストシステム"Lane Assist"、渋滞時追従支援システム"Trafic Assist"、レーンチェンジアシストシステム"Side Assist Plus"などが標準で装着される。

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ラインアップと価格は次のとおり。

・パサートTDIエレガンスライン......422万9000円
・パサートTDIハイライン......489万9000円
・パサートヴァリアントTDIエレガンスライン......442万9000円
・パサートヴァリアントTDIハイライン......509万9000円

(Text by S.Ubukata / Photos by VGJ)

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