090902maru001.jpg11時半から、会員枠の走行会がスタートしました。この時点でヴェンチュラーチームはまだサーキットには到着していません。


090902maru007.jpg他のチームがどんどんコースインしていく中、僕もとりあえず一人でコースイン。まともに走るのは3年ぶりで、しかも相性が良くない一番苦手なサーキット。始めはゆっくりと、各コーナーのポイントを一つずつ確認しながら走りました。もっとも気がかりなのは第1コーナーに向けてのブレーキングです。通常ならストートエンドにある「150m」看板あたりを目安にブレーキングを開始していました。しかし三年前は、ブレーキのキャリパーの調子が悪く、その距離では止まれず「200m」看板よりもさらに手前からブレーキングを開始していました。

その後、お世話になっている方から新品同様のキャリパーを譲っていただきました。昨年の筑波が始まる前に交換していたので、今回は大丈夫だろうとは思いながらも、やはり慎重にブレーキポイントを詰めていきました。2周目に180mあたりからブレーキング。特に問題なし。3周目には150mからブレーキング。これもなんとか減速できたのでホッと一息したのも束の間、4周目に同じように150mからフルブレーキングしたところ、ABSもなにも反応しないまま足応えがなくなりほとんど減速しなくなりました。ペダルを少し戻してもブレーキパッドがブレーキローターに張り付いたままで離れません。さらにもう一度踏みなおしますがまったくダメ。結局そのまま1コーナーを突っ切って広いエスケープゾーンの一番先まで行ってようやく止まれました。

090902maru008.jpg心臓はものすごく速くなっていましたが、気を取り直して周りの様子を見ながらコースに復帰。最終コーナーあたりでオイル漏れの車輌がいたため赤旗中断になり、そのままピットへ戻りました。すると、サーラ ル・ボランチームのスタッフの方が、僕のクルマのマシ締めと空気圧の調整までしてくれたのです!嬉しくて涙が出そうでした。あわせてブレーキのことも話をしてみると、キャリパーの中にあるパッドを中から押し出すピストンの周りのゴムがダメになっているのかも?と教えてくれました。そうは言っても、今更交換する事はできないので、調子を取り戻してくれることを期待しつつ、15分間の中断後にコースイン。その後は、なんとなく止まりきれなさそうな不安はあるものの、先ほどのような症状は出ませんでした。ただし、もう一つ厄介ことが・・・。5週も走ると前後の(特に前)ホイールボルトが1/4回転ほど緩んでしまうことでした。これも非常に危険な状態です。とてもレースでの10周はもちません。前回の岡山でもその兆候があったのですが富士スピードウェイではより顕著に現れてしまいました。

090902maru004.jpg浜崎さんの車は岡山でうちの車以上にボルトが緩んでしまっていたので、ハブを交換すると言っていました。しかし、このハブも現地で簡単に替えられるものではないしパーツ自体も無いので、仕方なく気休めにフロントのホイールボルト(1本840円)を10本だけVTA事務局から購入して交換しました(またしてもサーラのスタッフの方に)。サーラのスタッフの方に「このボルトいつ替えました?」と聞かれたので、「この5年、一回も替えていません」と答えたらものすごく驚いていました。なぜなら、サーラ ル・ボラン号は、毎回ボルトを新品にしているそうです。すごい・・・(笑)でも、ゴルフのように超フロントヘビーな車はいろいろな細かいパーツにかかる負担も大きいので、ホイールボルトなどの単純で重要なパーツにこそ注意を払う必要があったのです。

090902maru002.jpgこの時のタイムは2分13秒台前半。とりあえずの目標を11秒台においていたのですがブレーキに不安があるせいか、なかなかタイムが伸びませんでした。30分間の走行が終わりパドックに戻ってきても、まだヴェンチュラーチームはサーキットに着いていません!まだ13時40分からの専有走行までには時間がありますが、浜崎さんがいくら速いとはいえ、専有走行で走れなかったらはきびしいでしょう。さすがに心配になって電話をしてみるとちょうどパドックに着いたところ。ホッと一安心。

090902maru003.jpg浜崎さんの車をパドックに入れ準備にかかりました。あいかわらずチームのみんなの動きは速く、浜崎さんの車の準備と同時進行でうちのゴルフのフロントブレーキを交換。本当は予選・決勝のための新品パッドだったのですが、30分の走行を終ってみたらパッドの残りは1/4以下。危険なので交換しました。岡山の予選から使っていたとは言え富士スピードウェイはブレーキに本当に厳しいサーキットです。そうこうしているうちに13時40分からの専有走行がはじまりました。ブレーキを交換したおかげで、ブレーキの安心感もタッチも抜群!新品はやはり良いし、なにより安心感が違います。あまりのフィーリングの良さにパッドを減らすのがもったいなくて全開で走ったのは15分程度、タイムが13秒をほんの少し切ったところでやめました。

090902maru005.jpgパドックに戻って浜崎さんにタイムを聞いてみたら、なんと2分8秒前半!あんなにぎりぎりに来て、ドタバタで走り出したのにこのタイム。しかも浜崎さんにとって2年ぶりの富士スピードウェイだというのに!?15時からの会員枠での走行ではさらにタイムを上げ7秒台に突入していました。もちろんダントツのトップタイム。とはいえ、そんな浜崎さんと同じチームでいられるのはものすごく心強いです。しかし、この浜崎さんのダントツのタイムを聞いたあるチームは予選に向けての作戦をすでに立て始めていたのでした・・・

090902maru006.jpgこの時僕はまだ、予選があんなにすさまじくなるとはまったく思いもしませんでした。

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