モジュールコンセプト「MQB」を採用し生まれ変わった「ゴルフ トゥーランTSIコンフォートライン」(アップグレードパッケージ装着車)を国内で試乗。その進化のほどは?
2004年に初代ゴルフ トゥーランが日本で発売されるやいなや、私はそのコンパクトミニバンを購入した。常に7人フル乗車で使うとなると、荷室が狭かったり、サードシートへのアクセスが不便だったりと、いろいろ問題はあるのだが、ふだんは4人、たまに7人で移動するわが家のニーズにはぴったり。しかも、その走りっぷりは良い意味でミニバンらしくなく、まるでゴルフを運転しているような感覚だったところが大いに気に入って、ブルーとレッドの2台を乗り継ぐことになった。
元オーナーとして一番気になっていたのがセカンドシート。というのも、先代ではこの部分の使い勝手がイマイチだったからだ。
おかげで、荷室を広く使いたいときなどは便利だったが、シートを取り外すのが面倒だったり、取り外したシートの置き場に困ることも。また、サードシートに乗り込む際にもシートを前方に跳ね上げなければならないのも、使い勝手を悪くしていたのだ。
このあたりは途中のフェイスリフトで解決されることはなく、ようやく今回のフルモデルチェンジで改められることになったのだ。
そして、使い勝手が格段に向上。セカンドシートはシートバックを倒すだけでフラットなラゲッジフロアが得られるようになり、また、左右シートにイージーエントリー機構が備わるおかげで、サードシートへのアクセスが楽になった。
前席後ろのテーブルは健在。一方、先代ではセカンドのセンターシートを倒すとテーブルやアームレストとして使うことができたが、新型ではフロアレベルに収納されてしまうので、代わりにセンターシートにアームレストが内蔵される。ただ、そのおかげでセンターシートのシートバックが硬いのが玉にキズだ。
コンフォートラインでアップグレードパッケージを選ぶとセカンドシート用に独立して温度調整が可能な3ゾーンフルオートエアコンが装着される。これはハイラインには標準である。
サードシートは、セカンドシートを少し前にスライドすればレッグルームは確保されるものの、大人が乗ると膝が立ってしまい、あいかわらず長時間の移動には向かないようだ。
左の写真はサードシート使用時のラゲッジスペース。奥行きは約35cmと狭く、7人乗車時にはほとんど荷物が積めないということになる。サードシートはあくまで子供用あるいは大人の補助席と割り切ったほうがいい。
サードシートを収納すれば、ラゲッジスペースの奥行きは約1mに広がり、また、室内高も高いことから荷室はこんなに広い。サードシートを使うことがないという人にとってもこの広い荷室は魅力的で、それだけでもゴルフ トゥーランを選ぶ理由になるだろう。
サードシートを倒した状態なら、トノカバーを装着して広い荷室を目隠しすることも可能だ。
トノカバーを使わないときには床下に収納できる。ちなみに、コンフォートラインとハイラインにはトノカバーが搭載されるが、トレンドラインには用意されないのが残念だ。
下の写真は運転席以外の6席をすべて倒したときの様子。ラゲッジスペースの奥行きは、前席の背後までが約1.9mで、助手席側なら2.6m強の長尺物も積み込むことができる。
前席の収納も豊富。日本車のようにティッシュボックスのために専用スペースが設けられてはいないものの、ダッシュボード上には蓋付きの小物入れ、また、天井には"シーリングトレー"が2個設置される。さらに、運転席/助手席にはシートアンダートレーが用意される(ただし、トレンドラインではダッシュボードの小物入れのみ装着)。
センターコンソールには2人分のドリンクホルダーが用意される。アームレスト下にはアイスペールとしても使える小物入れが設置されている。
助手席前には大型のグラブボックスが用意される。さらに、その上の蓋を開けるとCD/DVDとSDカードのスロットを備えたオーディオが収まっていた。
2004年に初代ゴルフ トゥーランが日本で発売されるやいなや、私はそのコンパクトミニバンを購入した。常に7人フル乗車で使うとなると、荷室が狭かったり、サードシートへのアクセスが不便だったりと、いろいろ問題はあるのだが、ふだんは4人、たまに7人で移動するわが家のニーズにはぴったり。しかも、その走りっぷりは良い意味でミニバンらしくなく、まるでゴルフを運転しているような感覚だったところが大いに気に入って、ブルーとレッドの2台を乗り継ぐことになった。
それだけに、元オーナーとしては新型の登場をとても楽しみにしていたというわけで、さっそくその使い勝手からチェックすることにした。
元オーナーとして一番気になっていたのがセカンドシート。というのも、先代ではこの部分の使い勝手がイマイチだったからだ。
下の写真は先代の室内。セカンドシートが3席独立式で、それぞれシートスライドが可能。また、荷室を広げたいときにはシートバックを倒して前方に跳ね上げたり、シート自体を取り外すことも可能である。
おかげで、荷室を広く使いたいときなどは便利だったが、シートを取り外すのが面倒だったり、取り外したシートの置き場に困ることも。また、サードシートに乗り込む際にもシートを前方に跳ね上げなければならないのも、使い勝手を悪くしていたのだ。
このあたりは途中のフェイスリフトで解決されることはなく、ようやく今回のフルモデルチェンジで改められることになったのだ。
下が新型ゴルフ トゥーランのセカンドシート。それぞれ独立してシートスライドやリクライニングが可能だ。先代でもレッグルームに余裕があったが、新型ではホイールベースが110mm延びたおかげで、シートを後ろにスライドすれば持てあますほど足元が広いし、一番前の位置でも前席のシートバックに膝が触れずにすむ。
また、全幅が広がったため、センターシートの幅が広がったのがうれしいところだ。
そして、使い勝手が格段に向上。セカンドシートはシートバックを倒すだけでフラットなラゲッジフロアが得られるようになり、また、左右シートにイージーエントリー機構が備わるおかげで、サードシートへのアクセスが楽になった。
前席後ろのテーブルは健在。一方、先代ではセカンドのセンターシートを倒すとテーブルやアームレストとして使うことができたが、新型ではフロアレベルに収納されてしまうので、代わりにセンターシートにアームレストが内蔵される。ただ、そのおかげでセンターシートのシートバックが硬いのが玉にキズだ。
コンフォートラインでアップグレードパッケージを選ぶとセカンドシート用に独立して温度調整が可能な3ゾーンフルオートエアコンが装着される。これはハイラインには標準である。
サードシートは、セカンドシートを少し前にスライドすればレッグルームは確保されるものの、大人が乗ると膝が立ってしまい、あいかわらず長時間の移動には向かないようだ。
左の写真はサードシート使用時のラゲッジスペース。奥行きは約35cmと狭く、7人乗車時にはほとんど荷物が積めないということになる。サードシートはあくまで子供用あるいは大人の補助席と割り切ったほうがいい。
サードシートを収納すれば、ラゲッジスペースの奥行きは約1mに広がり、また、室内高も高いことから荷室はこんなに広い。サードシートを使うことがないという人にとってもこの広い荷室は魅力的で、それだけでもゴルフ トゥーランを選ぶ理由になるだろう。
サードシートを倒した状態なら、トノカバーを装着して広い荷室を目隠しすることも可能だ。
トノカバーを使わないときには床下に収納できる。ちなみに、コンフォートラインとハイラインにはトノカバーが搭載されるが、トレンドラインには用意されないのが残念だ。
下の写真は運転席以外の6席をすべて倒したときの様子。ラゲッジスペースの奥行きは、前席の背後までが約1.9mで、助手席側なら2.6m強の長尺物も積み込むことができる。
前席の収納も豊富。日本車のようにティッシュボックスのために専用スペースが設けられてはいないものの、ダッシュボード上には蓋付きの小物入れ、また、天井には"シーリングトレー"が2個設置される。さらに、運転席/助手席にはシートアンダートレーが用意される(ただし、トレンドラインではダッシュボードの小物入れのみ装着)。
センターコンソールには2人分のドリンクホルダーが用意される。アームレスト下にはアイスペールとしても使える小物入れが設置されている。
助手席前には大型のグラブボックスが用意される。さらに、その上の蓋を開けるとCD/DVDとSDカードのスロットを備えたオーディオが収まっていた。
(Text by S.Ubukata / Photos by H.Ohshima)