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【試乗記】ゴルフ トゥーラン〜後編
160112-Touran-26.jpg1.4 TSI"ツインチャージャー"から"シングルチャージャー"にエンジンを変更した新型ゴルフ トゥーラン。その走りは?

※前編はこちら

2007年のフェイスリフト以来、直噴ガソリンシステムにスーパーチャージャーとターボチャージャーを組み合わせたTSI"ツインチャージャー"エンジンを搭載してきたゴルフ トゥーランだが、今回のフルモデルチェンジを機に直噴ターボのTSI"シングルチャージャー"エンジンにスイッチ。これにより、現行モデルのなかでTSI"ツインチャージャー"を搭載するのはティグアンのFF仕様だけになった。

新型ゴルフ トゥーランに採用されるのは、1.4LのTSIエンジン。最高出力150ps/5000〜6000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1500〜3500rpmのスペックは最新の「シャラン」と同一。一方、シャランが湿式多板クラッチの6速DSGを搭載するのに対し、ゴルフ トゥーランでは乾式単板クラッチの7速DSGが組み合わされている。

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その性能を試すべく運転席に座ると、現行ゴルフに比べてよりシャープさが際立つコックピットが視界に飛び込んでくる。ディスカバープロとエアコンパネル部を分離したダッシュボードは、水平基調のデザインを採用したこともあって、旧型以上に室内が広く感じさせる。

試乗車はコンフォートラインのアップグレードパッケージ装着車。セーフティパッケージが未装着ということでマルチファンクションステアリングホイールが装着されないのがちょっぴり寂しい。一方、旧型ではステアリングホイールがやや"寝て"いたのに対し、新型ではより垂直に近づき、自然に向き合えるようになったのがうれしいところだ。

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サポートの良いフロントシートから見る眺めは、いつものゴルフよりも少しアイポイントが高いが、より上質になったインストルメントパネルのおかげもあって、ミニバンの運転席にいるという感覚はすぐに薄れてしまう。

さっそく走り始めると、1.4 TSIエンジンはまずまずの力強さを示し、発進ももっさりした感じがない。同じ1.4 TSIを積むシャランに比べて1速のギヤ比はこのゴルフ トゥーランのほうがわずかに高いが、車両重量が260kg軽いぶんが余裕となって現れている。

街中では2000rpm以下で事足りてしまう一方、アクセルペダルを踏み込んでいくと2000rpm手前くらいからさらに力強さが増し、高速の合流や追い越しの場面で困ることはまずない。アクセルを全開にすれば6000rpm超の回転数まで加速が伸びるのも頼もしい点だ。

高速では80km/hを超えたあたりで7速に入り、100km/hの回転数は1800rpmほど。ハッチバックに比べると、エンジン音やロードノイズ、ボディの風切り音は少し大きめだが、ミニバンとしては優秀で耳障りというレベルではない。

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ちなみに、首都高速と東名高速を乗り継いだときの燃費は16.3km/L。ストップ&ゴーの多い都内の一般道でも11.0km/L(いずれもマルチファンクションインジケーターのデータ)で、そのボディサイズや性能を考えるとまずまずの燃費といえる。

ところで、ゴルフ トゥーランといえば、ハッチバックに迫る走りの良さがウリのひとつだが、新型にもそのDNAは受け継がれていた。優れた高速安定性やフラットライドを誇る一方、ステアリング操作に対して自然に向きを変え、コーナーを抜けるときのロールもよく抑えられているから、安心してコーナーに飛び込める。この意のままに操れる感覚こそ、ゴルフ トゥーランの大きな魅力だ。

ただ、そのぶん乗り心地はやや硬めで、前席はいいが、セカンドシート、そして、サードシートと後ろに向かうにつれて路面のショックを拾いがちなのが気になった。このあたりは今後のランニングチェンジに期待したいところだ。

気になるといえば......今回の試乗車にはアダプティブクルーズコントロール"ACC"が装着されていなかったが、コンフォートラインでこれを選ぶにはアップグレードパッケージ(16万8000円)とディスカバープロパッケージ(21万6000円)にセーフティパッケージ(19万4400円)を組み合わせる必要がある。もう少し手軽にACCが選べるとうれしいのだが......。

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......と、多少気になるところはあるものの、コンパクトミニバンとしての実力を十分感じ取ることができた新型ゴルフ トゥーラン。ふだんは4〜5人、たまに7人というライフスタイルにはピッタリで、元オーナーとしてもオススメできる仕上がりである。

(Text by S.Ubukata / Photos by H.Ohshima)
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