2026年10月23日、Audiは新型「Audi Q9」に世界初となる3次元曲面デジタルOLEDパネルを採用したと発表した。第3世代へと進化したデジタルOLED技術により、リヤライトのデザイン自由度を高めるとともに、周囲の交通参加者とのコミュニケーション機能を強化し、安全性の向上を図っている。

画像: 「Audi Q9」に世界初の曲面デジタルOLEDを採用!

世界初の曲面OLEDパネルを量産車に採用

新型Audi Q9のリヤライトには、自動車業界で初めて3次元的に湾曲したデジタルOLEDパネルが採用された。

画像: 世界初の曲面OLEDパネルを量産車に採用

これを実現したのが、厚さわずか0.1mmという超薄型ガラス技術だ。髪の毛ほどの厚さのガラスをOLEDの基板に使用することで、曲率半径200mmまでの曲げ加工を可能にした。これにより、車体の輪郭に沿うようにOLEDパネルを配置できるようになった。

曲面デザインの採用は、外観上の自由度を高めるだけではない。リヤライトの外側部分に曲面OLEDを配置することで、車両の斜め後方や側方からも光を視認しやすくなり、安全性の向上にも寄与する。

さらに、リヤライトには周囲の交通参加者に情報を伝えるコミュニケーションライト機能を搭載。事故や故障などの状況に応じて警告シンボルを表示し、後続車などに注意を促すことができる。

512のセグメントで多彩な光の表現を実現

Audi Q9に採用された第3世代デジタルOLED技術では、リヤライトの6枚のパネルに合計512のデジタルセグメントを配置している。

なかでも99セグメントを備える外側の曲面OLEDパネルは、Audiがこれまで量産車に採用したOLEDパネルとして最大のものだ。中央のパネルには84セグメント、内側には73セグメントが配置され、それぞれを個別に制御することで多彩な光の表現を可能にしている。

フロントとリヤでは最大8種類のデジタルライトシグネチャーを選択できる。また、従来の静的な表示や、光が連続的に変化するアクティブ表示に加え、新たにセミアクティブ表示にも対応。立体的な視覚効果を活かしたライティングデザインを実現している。

OLEDは面全体が均一に発光するという特徴を持ち、一般的なLEDとは異なる滑らかな光の表現が可能だ。高いコントラストや均一性に加え、セグメント間の隙間を最小限に抑えられることも特徴となっている。

マイクロLEDヘッドライトも安全性向上に貢献

Audi Q9では、リヤのデジタルOLEDに加え、フロントに最新のマイクロLED技術を用いたデジタルマトリクスLEDヘッドライトを採用している。

このヘッドライトには、幅約13mmのモジュール内に2万5600個のマイクロLEDを集積。個々のLEDの大きさは約40μm(マイクロメートル)で、高精細な光の投影を可能にしている。

これにより、路面を高い精度で照射するとともに、走行状況や天候に応じて配光を細かく調整できる。

たとえば、夜間走行時には自車が走行する車線を照らすレーンライトや、車線内での位置を把握しやすくするオリエンテーションライトが利用できる。また、幅の狭い工事区間では、車線中央を走行しやすくするために配光を自動調整する機能も備える。

さらに、Audi Q7で初めて導入された進化型ターンシグナルも採用。夜間の右左折や車線変更時には、進行方向を示す動的なシンボルを路面に投影することで、歩行者や自転車などの交通参加者に車両の動きを早期に伝える。

量産車へのOLED採用から10年

Audiが量産車のリヤライトにOLED技術を初めて採用したのは、2016年の「Audi TT RS」だった。自動車メーカーとして世界で初めてOLEDを量産車のリヤライトに導入し、均一な面発光を活かした新しいライティングデザインを実現した。

画像1: 量産車へのOLED採用から10年

2020年には「Audi Q5」で第1世代デジタルOLED技術を導入。個々のセグメントを制御することで、ユーザーが複数のライトシグネチャーから好みのデザインを選べるようになった。

2024年には「Audi Q6 e-tron」で第2世代へと発展。個別制御できるセグメント数が従来の10倍に増え、事故や故障、急ブレーキなどの状況を後続車に伝えるコミュニケーションライト機能も充実した。

そして2026年、Audi Q9では第3世代デジタルOLED技術と曲面パネルを組み合わせることで、デザインの自由度と情報伝達機能をさらに拡大した。

画像2: 量産車へのOLED採用から10年

Audiのライティング開発責任者であるシュテファン・ベルリッツ氏は、「Audiにとって、ライトは何よりも安全、つまり見ることと見られることを意味する。デジタル化は交通安全をさらに高める新たな可能性を切り開くものだ」と説明する。

さらに、「Audi Q9の曲面デジタルOLED技術は、デザインの自由度、パーソナライゼーション、周囲とのコミュニケーションを新たなレベルで融合している。私たちは光を、車両と周囲とのやり取りをより安全で直感的なものにするインテリジェントなコミュニケーション手段へと発展させていきたい」と述べている。

Audiは今後も、ライトを単なる照明装置から、車両の意思や周囲の危険を伝える情報伝達手段へと発展させる方針だ。Audi Q9に採用された第3世代デジタルOLED技術は、その取り組みを象徴するものといえる。

画像3: 量産車へのOLED採用から10年

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。

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