2026年6月に新型が発売になった「Audi A6」。そのステーションワゴンである「Audi A6 Avant TDI quattro 150kW」をお借りし、週末のロングドライブに出かけました!

先日、メディア試乗会で新型「Audi A6」をテストする機会がありました。内燃機関モデル向けの新世代プラットフォーム「PPC(Premium Platform Combustion)」を採用した新型Audi A6は、デザインも走りも大きく進化していて、個人的にもかなり好印象でした。
そうなると、もっと長い距離を走って、その実力をじっくり確かめてみたくなります。そこで今回は、燃費のチェックも兼ねて「Audi A6 Avant TDI quattro 150kW」を借り出し、東京〜仙台を往復するロングドライブに連れ出してみることにしました。
今回の試乗車には、オプションの「S lineパッケージ パステルシルバー」が装着されており、明るい色のレザーシートが室内に上質な雰囲気をもたらしています。



このほか、テクノロジーパッケージプロをはじめ、アダプティブエアサスペンション、20インチホイール、オールホイールステアリングと、装備も充実しています。
コックピットのデザインやパワートレインについては、上の試乗記をご一読いただくとして、今回あらためて印象に残ったのが、2.0 TDIエンジンとMHEV plusの組み合わせが生み出す力強い加速です。アクセルを踏み込めば十分な余裕を感じさせる一方、2.0 TDI特有のノイズはうまく抑えられており、とくに高速道路を走っていると、ディーゼルエンジンであることを意識する場面はほとんどありませんでした。
乗り心地も快適です。アダプティブエアサスペンションのおかげで路面からの入力は穏やかに受け止めてくれますが、だからといってフワフワした印象はなく、高速走行ではしっかりとした安定感があります。

そして、意外なほど便利なのがオールホイールステアリングです。ボディサイズから想像する以上に小回りが利き、Uターンもラクラク。その一方で、高速コーナーでは安定した走りを見せてくれます。大きなクルマなのに扱いやすく、走らせても楽しい。そんなところもAudi A6の魅力です。
もちろん、余裕のあるボディサイズは室内の広さにも生かされています。後席は足元にたっぷりとスペースがあり、ラクに足を組めるほど。ラゲッジスペースも、後席を使用した状態で約120cmの奥行きがあり、後席を倒せば約210cmまで広がります。これだけのスペースがあれば、大人4人で荷物を積んでロングドライブに出かけても、窮屈な思いをすることはなさそうです。


高速の運転がさらに快適に
このクルマには、オプションのデジタルマトリクスLEDヘッドライトが装着されています。対向車や先行車にハイビームが当たらないようにしながら、その周囲を明るく照らしてくれる精密な配光制御は、いまやおなじみの便利な機能です。
そんなデジタルマトリクスLEDヘッドライトに加わった最新機能が、「オリエンテーションライト」と「レーンライト」。実際に使ってみると、これが期待していた以上に便利でした。
街灯の少ない高速道路を走ってみると、その効果がよくわかります。レーンライトは、クルマのすぐ前から進行方向の路面を通常のロービームよりもくっきりと照らしてくれるので、自分が進むラインを直感的につかむことができます。さらに、オリエンテーションライトが車線内での自車の位置を把握しやすくしてくれるため、暗い高速道路でも安心して走ることができました。
最初は「ちょっと気の利いた演出なのかな?」くらいに思っていたのですが、実際には夜間の運転をしっかりサポートしてくれる実用的な機能です。一度この便利さを知ってしまうと、もうこれなしには戻れないかもしれません。
運転支援システムも大きく進化しています。なかでも注目したいのが、「アダプティブクルーズアシストプラス」に新たに加わった、高速道路での車線変更アシスト機能です。
システムが周囲の状況を確認し、車線変更が可能と判断すると、メーター内のアイコンが変化します。その状態で車線変更したい方向にウインカーをワンタッチすれば、あとはシステムがステアリングを操作して車線変更をサポートしてくれます。ただし、ハンズオフには対応していないため、ドライバーはステアリングから手を離すことはできず、常に周囲の状況を確認している必要があります。
こうした車線変更アシスト自体は、すでに珍しい機能ではありません。ただ、これまで試したシステムのなかには、ウインカーを操作してから実際に車線変更を始めるまで、さらに車線変更を終えるまでに時間がかかり、「自分でやったほうが早い」と感じてしまうものもありました。
ところが、Audi A6のアダプティブクルーズアシストプラスは、そのあたりが実にスムーズです。車線変更したい方向にウインカーをワンタッチすると、3回ほど点滅したあたりで車線変更を開始し、7〜8回目の点滅までにはほぼ完了していました。
これくらいのテンポなら、待たされているようなもどかしさもありません。むしろ「これなら使いたい」と思える自然な動きで、実際、アダプティブクルーズアシストプラスを使って高速道路を走っているあいだは、車線変更アシストを積極的に利用していました。
高速走行時の燃費は20km/L超え
気になる燃費ですが、常磐道の下り、3車線区間をACCを100km/hにセットして巡航したときが20.8km/Lをマーク。そのまま仙台東部道路の岩沼インターまで約285km走った時点で20.0km/Lでした。帰路は岩沼インターから常磐道を経由して東京まで戻りましたが、その際の燃費は19.3km/L。一般道を含めて、週末走行した780kmの平均が18.0km/L。もちろん、途中は無給油で、東京に戻ってから給油したときの量は46Lでした。
快適なうえに、お財布にもやさしいAudi A6 Avant TDI quattro 150kW。長距離ドライブが好きな人には、まさに打ってつけの一台といえますね!
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)



