2025年12月15日、Audiは、2026年から参戦するF1に向け、チームの正式名称を「Audi Revolut F1 Team」とすることを発表した。同時に、チームロゴを公開し、2026年シーズンに向けたグローバルローンチイベントを2026年1月20日にドイツ・ベルリンで開催することを明らかにしている。

チーム名に冠されるRevolut(レボリュート)は、2025年7月にタイトルパートナーとして発表されたグローバル・フィンテック企業である。Audiによれば、この提携は単なるスポンサーシップにとどまらず、革新性やパフォーマンス志向、国際的なファンとの接点拡大といった価値観を共有する戦略的なパートナーシップと位置付けられている。Revolutはチームの財務オペレーションに「Revolut Business」を導入するほか、公式オンラインストアでは「Revolut Pay」を決済手段として採用する予定だ。
ベルリンで行われるローンチイベントでは、Audi Revolut F1 Teamとしての初のフル・アイデンティティが公開される。イベントはイマーシブ(没入型)体験を重視した構成となり、ブランドの中核に据えられる「明快さ」「技術的知性」「エモーション」という3つの要素を体現する内容になるという。1月20日は関係者向けのクローズドイベントとし、翌21日には一般ファンにも公開される予定で、AudiはF1参戦初年度に向けた象徴的な場と位置付けている。
このローンチの目玉となるのが、2026年シーズンを戦うマシンのリバリーの初公開だ。2025年11月に「Audi R26 Concept」が披露されているが、今回は実戦仕様のビジュアルアイデンティティが明らかになる。Audiは、デザイン哲学をF1の舞台でどのように具現化するかを示す重要な機会になるとしている。
組織面では、現在のSauber Motorsport AGが「Audi Motorsport AG」へと社名変更されることも発表された。あわせて、英国ビスターにあるテクノロジーセンターは「Audi Motorsport Technology Centre UK」と改称される。一方で、Sauber Holding AGおよびSauber Technologies AGの名称は維持され、これまでの歴史や技術的基盤を尊重する姿勢が示されている。
AudiのF1プロジェクトは、ドイツ・ノイブルクでパワーユニットを開発するAudi Formula Racing GmbH、スイス・ヒンウィルを拠点とする車体開発およびレース運営、そして英国のモータースポーツ・バレーに位置する技術拠点という3拠点体制で進められている。2026年から導入される新F1レギュレーションでは、持続可能燃料の使用やハイブリッドシステムにおける電動比率の大幅な引き上げが定められており、AudiはこれをF1参戦の大きな決め手のひとつとしている。
Audi AGのゲルノート・デルナーCEOは、「Audi Revolut F1 Teamという名称とロゴの公開は、F1参戦に向けた重要なマイルストーンであり、われわれのビジョンと革新性を明確に示すものだ」とコメントしている。また、Audi F1プロジェクト責任者のマッティア・ビノットは、「この発表によってチームの姿が明確になり、2026年のデビューに向けて世界中のファンとつながる第一歩になる」と述べている。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。


