2025年12月1日、Audiは2026年のF1参戦に向け、AIを活用した業務自動化プラットフォームを提供する「Perk」と複数年のパートナーシップを締結した。対象は将来のAudi F1 Teamであり、両社はF1特有の複雑で大規模なオペレーション領域で協業を開始する。
Perkを「Official Work Automation Partner」に起用
Audi F1 Teamは、Perkを「Official Work Automation Partner（公式ワークオートメーションパートナー）」に任命した。Perkは旧TravelPerkからブランド刷新したAI駆動のプラットフォームで、企業における旅行手配や経費処理、請求書処理などの煩雑なバックオフィス業務を自動化するサービスを手がける。
F1は世界5大陸、年間24戦という広範囲な移動を伴うスポーツであり、チームメンバー数は数百名規模に及ぶ。そのため、遠征計画から支払い処理に至るまで、多岐にわたる事務作業の効率化は不可欠だ。Audi F1 Teamは、Perkの技術により、時間と労力を要する手動作業を軽減し、チームの基盤となるオペレーションを高度化する狙いがある。
F1における膨大な“Shadow Work”を削減
Perkは「Shadow Work（シャドーワーク）」と呼ぶ、従業員に不可視の事務作業をAIで最適化することをミッションに掲げる。同社は10,000社以上の企業に利用され、従業員一人あたり週7時間の生産性損失を削減する効果を示すレポートも発表している。
Audi F1 TeamがPerkを採用することで、特に以下の領域で効率化が図られる見込みである。
- 遠征に伴う複雑な旅行手配
- 経費精算の自動化
- 支払いおよび請求処理の簡素化
これらはF1チームにとって装備開発や戦略立案と同様に重要な業務であり、正確性とスピードが求められる領域だ。
Audi F1 Teamのチーム代表 ジョナサン・ウィートリー は、Perkの技術がチームの基盤に寄与すると述べる。
「F1の舞台裏では、膨大なロジスティクスが存在する。24戦という過密なカレンダーで、数百人規模の正確な移動管理が不可欠だ。あらゆる細部が勝敗に影響する。Perkの技術は、我々の運用の中でも最も要求の厳しい領域に知性と効率をもたらし、チームが最高の集中力と精度を保てるよう支えてくれる。」
Perkの共同創業者兼CEOである アヴィ・メイア 氏は、Audi F1 Teamとの提携を次のように位置づける。
「未来のAudi F1 Teamは、Perkの理念である“行動に裏付けられた野心”を体現している。当社は企業の働き方を変革する新たなフェーズに入りつつあり、このチームとのパートナーシップは最適な機会だ。Perkは“本来の仕事”に集中できる環境づくりを支援する。」
今回の契約により、Audi F1 Teamの指定アセットおよびサーキット周辺の環境にPerkのロゴが掲出される。スポンサーシップとしての存在感だけでなく、デジタルインフラを強化する技術パートナーとしての位置づけが明確化されることになる。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。
