2025年8月25日、AUDI AGはコンパクトSUV「Audi Q3」の派生モデルで、SUVスタイルが特徴の「Audi Q3 Sportback」の新型を公開した。

第3世代となるAudi Q3 Sportbackは、SUVの実用性とクーペの流麗さを兼ね備えたモデルとして刷新され、デザイン、パワートレイン、デジタル技術のすべてを進化させている。ドイツ市場では11月に発売され、価格は4万6450ユーロからとなる。
流麗なシルエットと専用デザイン
Audi Q3 Sportbackは、SUVスタイルのAudi Q3に比べてルーフラインを29mm低く設定。Aピラーから後方にかけて滑らかに下降するデザインにより、スポーティでスピード感のあるシルエットを形成する。リヤセクションはボリュームを抑えることで、筋肉質なquattroブリスターフェンダーを強調。さらに、特徴的なキャビンがクーペスタイルを際だたせる。


エクステリアにはS line仕様やブラックスタイリングパッケージを設定し、全11色のボディカラーを用意。中でもマット仕上げのマデイラブラウンはAudi Q3 Sportback専用の特別色となる。
コンパクトSUV初の先進ライティング
Audi Q3 Sportbackは、コンパクトクラスとして初めてデジタルマトリクスLEDヘッドライトを採用。マイクロLED技術により照射性能を向上させ、運転支援機能と連動して安全性を高める。車線変更時の死角警告や工事区間でのガイド表示などを路面に投影できるのも特徴だ。リヤにはデジタルOLEDテールライトをオプション設定し、36分割の光源による多様なシグネチャーを選択可能とした。
デジタル空間へと進化したインテリア
室内は「デジタルステージ」と称する11.9インチのバーチャルコックピットと12.8インチMMIタッチディスプレイを中心に構成。ヘッドアップディスプレイも備え、運転に必要な情報を直感的に把握できる。
また、新設計のステアリングコラムレバーによりセンターコンソールの収納性を高め、ワイヤレス充電や複数のUSB-Cポートなど快適装備も充実。アンビエントライトやSONOS製サウンドシステムにより、質感と居住性を両立している。



荷室容量は488Lを確保し、後席を倒せば最大1289Lに拡大。実用性を犠牲にしない点もAudi Q3 Sportbackの強みである。

電動化が進むパワートレイン
Audi Q3 Sportbackには幅広いパワートレインが設定される。エントリーモデルは1.5 TFSI(150PS、マイルドハイブリッド)で、ディーゼルは2.0 TDI(150PS)を用意。さらに204PSと265PSを発生する2.0 TFSI quattroも選択できる。
最大の注目はプラグインハイブリッド「Audi Q3 Sportback e-hybrid」で、システム出力272PSを発揮。25.7kWhの大容量バッテリーにより、WLTPモードで最大118kmのEV走行を実現する。50kWのDC急速充電に対応し、利便性も高い。
走行性能と先進運転支援
サスペンションは標準仕様を改良し、スポーツサスペンションや2バルブダンパー制御サスペンションを選択可能。快適性と俊敏性を両立した乗り味を提供する。
運転支援では「アダプティブドライビングアシスタント プラス」を搭載し、高速道路でのレーンチェンジ支援や210km/hまでの操舵支援に対応。駐車支援やリバースアシスト、ドライバーモニタリングカメラも備え、日常からロングドライブまで安全性を確保する。

市場導入時期と価格
生産はハンガリーのジュール工場を中心に、ドイツ・インゴルシュタットと連携する体制で行われる。累計200万台以上を販売したAudi Q3シリーズの中で、Audi Q3 Sportbackはデザイン性と機能性を両立した重要な位置づけとなる。
ドイツにおける販売価格は、Audi Q3 Sportback 1.5 TFSIが4万6450ユーロから。プラグインハイブリッドは5万1150ユーロから設定される。現地での発売時期は、SUVのAudi Q3が2025年10月、Audi Q3 Sportbackは同11月を予定している。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。