マイナーチェンジ版「Audi e-tron GT」シリーズが日本発売

2025年8月19日、アウディジャパンは、電気自動車のフラッグシップモデルである「Audi e-tron GT」のマイナーチェンジ版を日本で発売した。

フラッグシップEVが進化

Audi e-tron GTは、2021年に登場したアウディ初の電動グランツーリスモであり、ポルシェと共同開発した「J1 performance」プラットフォームを採用している。今回の大幅改良を機に、Sモデルの「Audi S e-tron GT」と、e-tron初のRS performanceとなる「Audi RS e-tron GT performance」をラインアップした。

両モデルには総電力量105kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。従来比で容量を12kWh増やしながら重量を9kg削減した。急速充電は最大150kWに対応し、理想条件下では10％から80％までを約33分で充電可能である。

最高出力はローンチコントロール使用時で、Audi S e-tron GTが500kW、Audi RS e-tron GT performanceが680kWに達し、後者はAudi史上最もパワフルな市販車となった。0-100km/h加速は、Audi S e-tron GTが3.4秒、Audi RS e-tron GT performanceは2.5秒で達成する（欧州参考値）。最高速度はそれぞれ245km/h、250km/hに設定されている。

エクステリアは低いルーフラインとquattroブリスターフェンダーを備えた4ドアクーペスタイル。新たな2次元デザインのフォーリングスを採用し、最新のAudiデザイン言語を反映している。

インテリアでは環境に配慮した素材を多用。マイクロファイバーの「Dinamica（ダイナミカ）」やリサイクルポリエステル「Cascade（カスケード）」、漁網などを再利用した「Econyl（エコニール）」製カーペットが採用されている。また、Audi RS e-tron GT performanceではRSモデル専用のスポーツシートや、Push-to-Pass機能を含む専用装備も特徴である。

新型Audi e-tron GTには新開発のエアサスペンションが標準装備され、快適性とダイナミクスを両立。さらにオプションのアクティブサスペンションは、ブレーキングやコーナリング時の車体姿勢を安定させ、俊敏性を高める。

アウディドライブセレクトには「エフィシェンシー」「コンフォート」「ダイナミック」を用意し、さらにAudi RS e-tron GT performanceではRS専用モードを搭載。オールホイールステアリングも選択可能で、取り回しや安定性を向上させている。

限定モデル「Audi RS e-tron GT performance exclusive edition」

Audi RS e-tron GT performanceをベースに、特別装備を多数採用した限定モデル「Audi RS e-tron GT performance exclusive edition」が発売される。ボディカラーには新開発の「アラビカグレーメタリック」を採用し、21インチホイール、セラミックブレーキ、専用インテリアなどを備える。日本市場では25台のみが販売され、車両本体価格は3129万円となる。